復活優勝争いはキーガン・ブラッドリーに軍配!日本の地で4年ぶり涙の5勝目をゲット

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携帯電話を通しての家族の祝福に感極まるキーガン・ブラッドリー 写真:Getty Images

◆海外男子プロツアー<ZOZO CHAMPIONSHIP 10月13日~10月16日 アコーディアゴルフ習志野カントリークラブ(千葉県) 7079ヤード・パー70>

復活をかけた優勝争いは、キーガン・ブラッドリー(米)に軍配が上がった。
リッキー・ファウラー(米)が単独首位で最終日を迎えたZOZO CHAMPIONSHIPは激戦となったが、アップダウンのあるプレー内容ながら、ブラッドリーが逆転で勝利を収めた。ファウラーは、アンドリュー・パットナム(米)とともに2位タイに終わった。

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メジャーチャンプが歓喜の4年ぶり優勝!

 4年ぶりの優勝に、両こぶしを天に突き上げた。日本で行われる唯一のPGAツアー、ZOZO CHAMPIONSHIP最終日は、キーガン・ブラッドリーが逆転で4年ぶりの勝利の美酒に酔った。

 ファウラーに1打差2位の通算13アンダーで迎えた最終日。同じ最終組でプレーするアンドレユー・パットナム(米)に、1番、3番のバ-ディーで先手を取られた。

 3番でボギーのファウラーが後退した後、ブラッドリーは5番でバーディー。パットナムに並ぶ。続く6番もバーディーで単独首位に立ち、11番もバーディー。上位陣が苦しむ中、首位を守り続けた。

 だが、勝利への道はたやすくはない。14番ボギーの後、15番ではピンチをしのいでパーセーブしたが、16番ではまさかのシャンクが出てボギー。パットナム、ファウラーとの差は1打となった。

 イヤな流れの中、17番のバーディーで流れを引き戻す。これが効いて、ファウラー、パットナムに1打差の通算15アンダーで勝利へと突き進んだ。

 「決して易しくはなかった。易しくないことをわかっていた。物事はいつも、自分には易しくないから」。そう言ったブラッドリーは、17番を「人生でベストなホールの一つ」と振り返った。

4年ぶりの復活優勝をとげたブラッドリー 写真:Getty Images

万全の準備で手にした復活優勝

 岡本綾子と同じ80~90年代に活躍し、米女子ツアー通算31勝のホール・オブ・フェイマー、パット・ブラッドリーをおばに持つブラッドリー。

 2008年にプロ入りすると、2011年に全米プロで優勝。この年、2勝を挙げてトッププレーヤーの仲間入りをした、。翌2012年もWGCブリヂストン招待に勝ち、順風満帆に見えた。

 だが、ここから苦しい歳月を過ごすことになる。ツアー4勝目は2018年のBMW選手権。実に6年ぶりの優勝だった。

 その後も、勝ちに見放される日々が再び訪れ、これが4年ぶりのツアー4勝目。

 「このオフシーズンは本当にたくさん練習した。本当に勝ちたかったんだ。ライダーカップにも出たいし」と声を弾ませたブラッドリー。

 36歳の今、新たに高みを目指すために、大きな意味を持つ復活優勝だった。

4季ぶりの優勝を逃したファウラーは復活まであと一息

最終日首位スタートのファウラーは逆転負けで復活優勝ならず 写真:Getty Images

 ファウラーも4シーズンぶりの優勝に挑んだが、惜しくも逆転負けを喫した。

 母校オハイオ州立大学のスクールカラー、オレンジでのコーディネートは、最終日のお約束。日本にはファンも多く、同じ全身オレンジのギャラリーも見守る中でのプレーは、グリーン上で苦しんだ。

 首位でスタートしながらチャンスをなかなか決められず、フロントナインは1バーディー、1ボギー。11番を終えて、ブラッドリーには2打差を逆につけられていた。

 バックナインもパーを重ねたものの、15番で痛恨のボギー。最終18番はバーディー締めで2位を死守し、笑顔が戻ったが、復活優勝はお預けとなった。

 祖父が日本人で、“ユタカ”のミドルネームを持つ親日家もすでに33歳。復活が待たれる。

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