松山英樹が全米オープン最終日に猛チャージ!単独4位でフィニッシュ

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ベストスコア65をマークし4位まで追い上げた松山英樹 写真:Getty Images

◆海外男子プロツアー<全米オープンゴルフ選手権 6月16日~6月19日 ザ・カントリークラブ(米マサチューセッツ州) 7264ヤード・パー70>

今季の海外メジャー第3戦の全米オープンで、松山英樹が最終日にようやく本来の実力を発揮。65のベストスコアで首位を猛烈に追い上げた。通算3アンダーでクラブハウスリーダーとなり、一時はプレーオフも期待される状況だったが、惜しくも首位に3打差の単独4位に終わった。

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起死回生のチップインパーが猛チャージの序曲

 猛追劇は、チップインパーから始まった。2番でグリーンオーバーし、ラフにつかまるいきなりのピンチ。そこから最初のアプローチはラフに食われ、脱出に失敗。再度アプローチをする羽目になったが、このショットが絶妙のタッチでカップに消える。ボギー必至の状況から起死回生のチップインパーで切り抜けた。

 そして、6番で60センチにつけ、タップインのバーディ。そこまで29ホールバーディなしと、フラストレーションの溜まるラウンドからようやく抜け出した松山のパットが決まりだす。続く7番では、4.5メートル、軽く左に切れるラインがど真ん中から決まり連続バーディ。アウトを2アンダーで折り返すと、この後さらなる見せ場が待っていた。

最終日にベストスコアの65をマーク

 後半に入り12番では、8.5メートルのフックラインが右カップからくるりと回りながらカップに吸い込まれる。続く13番は、12メートル、大きなスライスラインのパットがまたもや決まった。

 最終日、一緒に回る相手はダスティン・ジョンソン。マスターズ優勝時に、前年優勝者としてグリーンジャケットを着せてくれたライバルも、その神がかったパットを見て、笑いながら祝福するしかなかった。

 16番でも6メートルのスライスラインを決めてこの日5つ目のバーディーを奪った後も、最後まで安定したパッティングを見せて、全米オープン最終日に65。世界のトツプレベルの選手たちを抑えてのベストスコアだけに、ホールアウト後の表情も明るかった。

聖地・セントアンドリュースでの活躍に期待

聖地・セントアンドリュースでの全英オープンへ向け期待が高まる 写真:Getty Images

 「(30ホール目のバーディは)僕も数えてました。しかし(30ホール連続ボギーなしは)知らなかった」と自分でも驚いた様子。誰もが四苦八苦したザ・カントリークラブで見せた攻めも守りもトップレベルにあることを証明する数字とともに、2つ目のメジャータイトル奪取の手ごたえをつかんだのは間違いない。この時点ではプレーオフもありうると水を向けられると、「プレーオフになったら、いいプレーをしたいと思います」と余裕の表情で引き揚げた。

 結果的にプレーオフを戦うことはできなかったものの、最終日の猛チャージにより今季最後の海外メジャーである全英オープン(7月14日~17日)への期待はいやがうえにも高まる。

 舞台はゴルフの聖地、スコットランドのセントアンドリュース。記念すべき150回大会のタイトルの有力候補の一人になったことは間違いない。

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