ゴルフ場に行く理由は、ゴルフをするためだけじゃない。
景色のいい場所でランチを楽しみたい日もあるし、少し遠くまでドライブしたい休日もある。
いつもはプレーする人だけが知っている、あの広い芝生とクラブハウス。でも実は、そこには私たちがまだ知らない、もう一つの役割がある。
地震や大規模災害が起きたとき、地域の人たちを支える場所になることがあるのだ。
いつもの休日を楽しむ場所が、もしものときには誰かを守る場所になる。
そう思うと、ゴルフ場って、なかなか奥が深い。
いつものフェアウェイが、地域を支える場所になる
ゴルファーなら、ゴルフ場の広さはよく知っているはず。
遠くまで続くフェアウェイ、ゆったりとした駐車場、緑に囲まれたクラブハウス。街中ではなかなか出会えない、あの開放感。
普段はゴルフを楽しむための場所だけど、実はその広さや施設が、災害時には地域を支える力になることがある。
例えば、岩手県宮古市にある宮古カントリークラブ。
宮古市との協定では、クラブハウスや駐車場、屋外練習場などを、災害対応機関の活動拠点や物資の保管場所として活用。被災者の一時的な受け入れや、ヘリコプターの離着陸場としての利用も想定されている。
いつもはゴルファーが行き交う場所に、災害時には救援活動を支える人や物資が集まる。そう考えると、見慣れたゴルフ場の景色も少し違って見えてくる。
こうした取り組みは、宮古市だけではない。千葉県富津市でも、市内のゴルフ場施設を災害時の避難場所や支援に活用する協定が結ばれている。茨城県牛久市の金乃台カントリークラブも、2021年に牛久市と「災害時支援協力に関する協定」を締結した。
さらに2026年には、中国5県と中国ゴルフ連盟が、参加協力79クラブを対象に災害時の支援協力協定を締結。クラブハウスの開放や飲料水・浴場の提供、臨時ヘリポートの設置など、広域での連携も進んでいる。

もちろん、すべてのゴルフ場が避難場所になるわけではない。協定の内容や施設の状況によって、できる支援は異なる。
それでも、いつもは休日を楽しむために訪れる場所が、もしものときには地域を支える場所になる。
ゴルフ場には、プレーだけでは見えてこない、もうひとつの役割があるのだ。
クラブハウスの「あたりまえ」が、もしものときに役立つ
少し想像してみてほしい。
ラウンドを終えて、ロッカールームで着替える。お風呂で汗を流し、レストランで食事を楽しむ。ゴルフ場では、ごく当たり前のことだ。


でも、災害時にはどうだろう。
トイレを使えること。水を確保できること。身体を休められること。温かい食事をとれること。
普段は特別に意識しない設備や空間が、避難する人や救援活動に携わる人たちを支える力になる場合がある。
ゴルフ場によっては、レストランや浴場、宿泊施設、飲料水の設備などを災害時に提供する協定を結んでいるところもある。
また、広い駐車場や敷地は、救援車両の活動や支援物資の一時保管などに活用できる可能性がある。施設や協定の内容によっては、ヘリコプターの臨時離着陸場として利用されるケースもある。
もちろん、すべてのゴルフ場に同じ設備や機能があるわけではない。地震による地盤や建物への被害も考えられるため、広いから安全と決めつけることもできない。
それでも、普段私たちが快適に過ごすために利用している施設が、地域の防災にも役立つ可能性がある。
そう考えると、いつものクラブハウスも少し違って見えてくる。
自分が通うゴルフ場のこと、どこまで知っている?

ゴルファーにとって、ゴルフ場選びはちょっとした楽しみでもある。
コースの景観や難易度、グリーンの状態、食事の評判、アクセスのよさ。次はどこへ行こうかと考える時間も、ゴルフの楽しみの一つだ。
そこに、もう一つ視点を加えてみてもいい。
「このゴルフ場は、地域とどんなつながりがあるんだろう?」
自治体と防災協定を結んでいるのか。災害時にはどんな施設を提供するのか。地域のイベントや活動に参加しているのか。
そんなことを調べてみると、いつも通っているコースの知らなかった一面に出会えるかもしれない。
お気に入りのゴルフ場が、地域にとっても大切な場所だった。そんな発見があれば、次に訪れたときの気分も少し変わりそうだ。
ゴルフをしない人も、ゴルフ場に行ってみてほしい
そして、ここからはゴルフをしない人にも伝えたい。
ゴルフ場と聞くと、経験者が行く場所というイメージがあるかもしれない。
でも、ゴルフ場の魅力はプレーだけではない。
緑が広がる景色や、開放感のあるクラブハウス。施設によっては、レストランで食事を楽しむこともできる。
次の休日は、ゴルフをするためではなく、いつもと違う景色のなかでランチを楽しむために、ゴルフ場へ出かけてみるのも面白い。
もちろん、一般利用の可否や営業時間、予約の必要性は施設によって異なる。訪問前に公式サイトで確認しておこう。
ゴルフはしないけど、ランチだけ
例えば、埼玉県本庄市にある北武蔵カントリークラブ。


こちらのレストランは、ゴルフをプレーしない人にも一般開放されています。
注目したいのは、料理長が地元の旬の食材を取り入れて用意する、約30種類のランチビュッフェ。季節ごとにメニューが変わり、ゴルフをしなくても食事を目的に訪れることができます。
「ゴルフ場のレストランって、プレーする人だけの場所じゃないんだ」
そんな発見があるだけでも、休日の選択肢は少し広がるはず。
営業は平日の9:00〜14:30(ラストオーダー13:00)、60分制。土日祝日や特別期間は休業となるため、訪問前に公式サイトで営業日を確認しておきましょう。
ゴルフ場の景色を眺めながら、いつもとは少し違うランチを楽しむ。そんな休日があってもいいと思いませんか?
公式サイト:北武蔵カントリークラブ レストラン
ゴルフをしない人も、ゴルフ場と接点を持つことはできる。
そして、そこで過ごした時間が、いつかゴルフを始めてみるきっかけになるかもしれない。
「ゴルフって、思っていたより身近で楽しそう」
そんな小さな興味が生まれたら、それだけでも十分だ。
ゴルフをする人も、しない人も。休日の楽しみ方はもっと自由でいい
ゴルフ場は、プレーを楽しむためだけの場所ではない。
地域によっては、災害時に人々を支える役割も担っている。ゴルファーなら、自分が通うコースの知らなかった一面を知るきっかけに。ゴルフをしない人なら、今まで選択肢になかった休日の目的地に。
もちろん、実際の災害時には自治体の避難情報や指定避難場所を優先し、ゴルフ場の利用についても施設や自治体の案内を確認したい。防災協定の内容や利用できる施設は、それぞれ異なるからだ。
大切なのは、いつも訪れている場所を少し深く知っておくこと。
景色がいいから行く。食事がおいしいから行く。コースが好きだから通う。そんな理由に加えて、その場所が地域とどんなつながりを持っているのかを知るのも、悪くない。
ゴルフ場を知ることは、ゴルフを知ることだけではない。休日の過ごし方や、地域とのつながりを知ることでもある。
ゴルフをする日も、しない日も。ゴルフ場との付き合い方は、もっと自由でいい。
次の休日は、いつもと少し違う目的で、ゴルフ場まで出かけてみない?
Photo:太平洋クラブグループ(金乃台カントリークラブ)/北武蔵カントリークラブ
Written by:MEDIA MAN.
Published by:HapiGol 編集部 / STΛRK Media

