◆国内女子プロツアー<明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント 3月9日~3月12日 土佐カントリークラブ(高知県) 6228ヤード・パー72>
沖縄で開幕したJLPGAツアーの2023年シーズン。舞台を高知へと移し、第2戦『明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント』が行われた。し烈な伸ばし合いとなった大会最終日、吉本ひかるが、ささきしょうことのプレーオフを制して、悲願のツアー初優勝を手にした。
4日間通算19アンダー!強力な爆発力を身につけた新生・吉本の劇的勝利
大会初日は3アンダー69の14位タイからのスタートだった吉本ひかるだが、大会2日目にこの日のベストスコアタイとなる6アンダー66でラウンドし、一気に首位タイに躍り出た。
>>復活をかける!“黄金世代”の吉本ひかる 正念場のシーズンに狙うツアー初優勝!
3日目は2日目を上回る65を叩き出して、最終日を2位以下に2ストローク差をつける単独首位で迎えた。
昨年はメルセデスランキング68位でシード復帰はならなかった。今季はQT28位で序盤戦の出場資格は持っているものの、シード復帰には開幕からのスタートダッシュが必要だった。沖縄での開幕戦は18位タイだったが、見事2戦目でオフシーズンの成果を示した。
最終日は、ささきしょうことのデッドヒートとなった。吉本は前半から我慢のゴルフで、スコアが動いたのは9番ホールのボギー。ささきが同じ9番ホールでバーディーとしたため、今度は2打差を追いかける立場になった。
プレーオフの末、ささきを振り切り黄金世代12人目の優勝者に
後半に入り、気持ちが吹っ切れた部分もあったのか、吉本はバーディーを量産。4つのバーディーを奪い、通算19アンダーとした。ささきも14番で痛いボギーはあったものの、通算19アンダーでフィニッシュ。勝負の行方は、2人によるプレーオフへと持ち込まれた。
そして、プレーオフ2ホール目で吉本がバーディーを奪い、激戦に終止符を打った。黄金世代ではこれで12人目の優勝になる。いつ勝ってもおかしくないと言われ続けた大器が、いよいよ覚醒するときがきた。まだまだ続く今シーズン、吉本が台風の目になるかもしれない。
なお、通算16アンダーの3位タイには古江彩佳と小祝さくらの2人。さらに1打差の5位には金田久美子が入っている。