◆国内女子プロツアー<ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 5月5日~5月8日 茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城県) 6680ヤード・パー72>
昨季賞金女王の稲見萌寧が、国内メジャー初戦で3位タイに入った。今季は腰痛で苦しみながらも、今大会は4日間をすべてアンダーパーで回ったことで大きな自信を得ていた。
「少しずつかみ合ってきた」」稲見萌寧に見え始めた復調の兆し
昨季賞金女王の稲見萌寧にようやく復調の兆しが見え始めた。
国内メジャー初戦のワールドレディスサロンパスカップ最終日をトップと7打差の4位から出た稲見は、前半9ホールを3バーディー、ボギーなしで回ってスコアを伸ばしたが、後半10番でボギー。その後もスコアを伸ばしきれず通算6アンダーの3位タイでフィニッシュした。
それでも4日間をアンダーパーで回ったことは、稲見には大きな収穫となった。
「自分で少しずつ毎日アンダーを出すことを目標にして頑張っていこうとやったので、とりあえずアンダーで回れてよかった。少しずつ体もゴルフもかみ合ってきているかなとは実感しています」
調子の出ない賞金女王がつかんだ手ごたえ
昨季9勝で賞金女王のタイトルを手にした稲見だが、今季は腰痛による練習不足で本来の調子がなかなか戻っていなかった。そういう状況で迎えた試合だったが、「このコースはフェアウエーから打たないと厳しいので、ティショットでほとんどフェアウエーを外さなかったので、そこが一番スコアにつながったかなと思います」と手応えを口する。
ただ、最終日のようなプレーが次の試合でも続くとは限らないのが、ゴルフという競技の難しいところ。これを継続できるかどうかにかかっているが、それでも結果がついてくることで、精神的には安定するだろう。
今季10試合目でトップ10入りが4回。昨季の強さからすれば物足りなさを感じるかもしれないが、それでも成績は決して悪くはない。
「ティショットもシャフトともかみ合い、だいぶ気持ち的に楽になってきました。もっと上位に行けるように頑張りたい」と笑顔も戻り、今季初優勝へ期待をにじませた。