ロアトリッピング Vol.1|新潟・佐渡島
有名な観光地を次々と巡る旅もいいけれど、たまには、ひとつの町にゆっくり滞在してみる。
今回訪れたいのは、新潟県の沖合に浮かぶ佐渡島。その西側にある、かつて金銀山で栄えた町・相川です。
ここには、ちょっと不思議なホテルがあります。
客室がひとつの建物にまとまっているのではなく、歴史ある町の中に点在しているのです。
ホテルに泊まるというより、町そのものに泊まる。
そんな新しい旅のスタイルを体験できるのが、今回の目的地「NIPPONIA 佐渡相川 金山町」です。
世界が注目した、町ごとホテル
2025年、アメリカのニュース誌『TIME』が選ぶ「The World’s Greatest Places 2025」の宿泊施設部門に選出された「NIPPONIA 佐渡相川 金山町」。
この宿の特徴は、歴史ある鉱山町の建物を再生し、客室として活用していること。かつて人々の暮らしがあった建物が、現代の宿泊空間として生まれ変わっています。
客室は町の中に点在する分散型。チェックインは宿泊棟ではなく、佐渡金銀山のガイダンス施設「きらりうむ佐渡」で行います。手続きを済ませたら、案内に沿って自分の客室へ。
一般的なホテルのように館内を移動するのではなく、町の通りを歩いて部屋へ向かう。そんなひと手間まで、この宿ならではの体験です。
歴史ある建物に泊まりながら、相川の町の日常にも触れられる。ここには、ホテルに滞在するだけでは味わえない時間があります。
どの部屋に泊まる?選ぶ時間から、旅は始まっている
この宿の客室は、どれも同じではありません。
かつて誰かが暮らしていた家、歴史を刻んできた建物。それぞれの建物が持つ記憶や個性を大切にしながら、ひとつひとつ異なる宿泊空間へと生まれ変わっています。
昔ながらの趣を感じる部屋もあれば、建物の造りを生かした個性的な空間も。
ただ寝るための部屋を選ぶのではなく、どんな歴史を持つ場所で、どんな時間を過ごしたいかを考えながら選ぶ。そんな時間も、この旅の楽しみです。
客室ごとに異なるストーリーを知れば、きっと泊まってみたい一室が見つかるはず。
それぞれの部屋の写真や詳細、宿泊プランは公式サイトからチェックしてみて。
NIPPONIA 佐渡相川金山町|公式サイト
夕食は、町のレストランへ。旅先の日常に溶け込む夜
旅先のホテルに泊まると、夕食もそのまま館内で。そんな過ごし方が一般的かもしれません。
でも、ここでは少し違います。
夕食は宿の中ではなく、町にある飲食店へ。宿が相川の名店を案内してくれるので、地元のお店で佐渡の食を楽しめます。


さらに、地元のバーや酒屋と連携したドリンクサービスも。チェックイン時に受け取るドリンク券を使って、町の夜へ出かけることができます。
ホテルの中だけでは出会えない、町の味や人との会話まで旅の思い出に。
どんなお店に出会えるかも、楽しみのひとつです。
※夕食の案内やドリンクサービスの内容、利用条件は宿泊時にご確認ください。
歴史ある町を歩けば、佐渡の時間が見えてくる
相川は、佐渡金銀山の鉱山町として栄えた場所。今もその歴史を感じられる町並みが残っています。
歩いてみたいのが、佐渡金山と佐渡奉行所を結んでいた「京町通り」。


坂道に沿って古い町並みや細い路地が続き、かつて鉱山で働く人々や商人たちが行き交った時代に思いを巡らせることができます。
そして、ぜひ訪れたいのが「北沢浮遊選鉱場跡」。
巨大なコンクリートの遺構と、そこを覆う緑。まるで映画の世界に迷い込んだような景色が広がります。
かつて「東洋一」と呼ばれた選鉱場で、佐渡金銀山の近代化を支えた場所です。
夜にはライトアップが行われる時期もあり、昼間とは違った幻想的な表情を見せてくれます。



もちろん、世界文化遺産「佐渡島の金山」の主要な鉱山である「史跡 佐渡金山」も外せません。実際の坑道を歩きながら、金銀を掘り出していた当時の様子を体感できます。

歴史を知ってから町を歩くと、何気ない風景まで少し違って見えてくるはず。
急いで次の観光地へ向かうのではなく、気になった路地に入ってみる。そんな余白のある過ごし方が、相川の旅には似合います。
おすすめは、2泊3日。町の時間をゆっくり楽しむ
佐渡島は想像以上に広い島。せっかく訪れるなら、観光地を駆け足で巡るよりも、2泊3日ほど時間を取って楽しみたいところです。
DAY 1|相川の町に泊まる
両津港から車で相川へ。チェックインを済ませたら、京町通りを散策。夕食は宿が案内する町の飲食店へ。地元のバーや酒屋で、佐渡の夜を楽しむのもおすすめです。
DAY 2|佐渡の歴史と景色を味わう
午前中は佐渡金山へ。午後は北沢浮遊選鉱場跡を訪れ、北沢Terraceなどでひと休み。夜は再び相川の町へ。気に入ったお店にもう一度足を運ぶのもいいかもしれません。
DAY 3|佐渡の余韻を楽しんで帰路へ
朝食をゆっくり楽しんだらチェックアウト。帰りの船の時間に合わせて、島内の景色やお土産選びを楽しみながら両津港へ向かいます。
予定を詰め込みすぎず、その日の気分で寄り道する。そんな旅が似合う場所です。
佐渡には、こんな素敵なゴルフ場もある
島内には、佐渡唯一の本格的な18ホールコース「ときの郷ゴルフクラブ」があります。
真野湾を望む絶景と、島ならではの開放感を楽しめる18ホール。

プレー料金も比較的手頃で、クラブやシューズのレンタルも用意されているので、旅行中にゴルフを楽しみたい人にも注目のコースです。
今回の旅のメインは、あくまで町歩きや食、歴史を楽しむこと。ですが、時間に余裕があれば、佐渡の景色を眺めながらのラウンドもぜひ試してみて。
旅先でゴルフをする。それも、いつもとは少し違う佐渡の楽しみ方です。
ときの郷ゴルフクラブ|施設・予約情報
佐渡島へのアクセス
東京方面からは、上越新幹線で新潟駅へ。新潟駅から新潟港まではバスやタクシーで移動し、佐渡汽船で両津港へ向かいます。
- 新潟港〜両津港:カーフェリー約2時間30分
- 新潟港〜両津港:ジェットフォイル約67分
- 両津港〜NIPPONIA 佐渡相川 金山町:車で約50分

島内を自由に巡りたいなら、レンタカーの利用も検討したいところ。ジェットフォイルには車を載せられないため、島内で車を使う場合は両津港でレンタカーを借りる方法もあります。
船の運航時刻やレンタカーは、旅行日が決まったら事前に確認しておきましょう。
佐渡汽船|運航・乗船案内
LOWER TRIPPING|ロアトリッピングとは
有名じゃない場所に、わざわざ行く。
知名度より、自分の好き。話題性より、心地よさ。観光地を制覇するより、忘れられない休日を見つける。
今回の佐渡・相川の旅は、まさにそんな時間の過ごし方。
ホテルの中だけで完結しない。町を歩き、地元のお店で食事をし、歴史に触れながら、いつもとは違う時間を楽しむ。
次の休日は、少しだけ遠くへ。
まだ知らなかった町に、自分だけのお気に入りを見つけに行きませんか。
Photo / Image:さど観光ナビ/楽天GORA/一般社団法人 佐渡観光交流機構/HapiGol
Written by:MEDIA MAN.
Published by:HapiGol 編集部 / STΛRK Media

