このところ海外での試乗会が続いていますが、今回はお隣の韓国。世界的な自動車メーカー・ヒョンデの最新電気自動車「コナ エレクトリック」(KONA Electric)に試乗してきました。お洒落でコンパクトなこの新型SUVは、仕事も遊びも充実させたいゴルフ好きにおすすめです!
1泊2日の弾丸旅で国&ヒョンデを満喫!
韓国と言えば、スパやエステ、コスメ、美容、韓流スター、韓流ドラマ、ファッション、食事、歴史的な建物や文化などなど、私たち日本人女性にとって魅力的な国。ゴルフの世界でも、韓国人選手のファッションやスタイル、美しさが際立ちます。
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そんな韓国に、今年9月に日本導入されるヒョンデの最新電気自動車(BEV)「コナ エレクトリック」に試乗する1泊2日の弾丸旅。そしてヒョンデを知る、満喫する旅に行ってきました。
日本から同行したヒョンデ モビリティ ジャパン代表取締役のチョ・ウォンサン氏が食事の際に、「韓国では食べきれないほどのお料理を出すことが最高のおもてなしです」とおっしゃっていましたが、お料理も素晴らしいですが、今回の旅はまさに短い時間に韓国&ヒョンデがぎっしり盛り込まれた旅。
そして後で知ったのですが、韓国では「お腹がいっぱいで食べきれません」という意思を示すため、お料理を少し残すのがマナーだそう。今回の旅でのお食事は、どこも美味しい韓国料理でしたが、そんなことを知らなくても残すほどの量が出てくるので、自然とそうなりますが。
1日目の朝、羽田空港を出発し、2時間ほどで韓国ソウルの金浦空港到着。もう国内旅行レベルです。
まずは、ソウルの“青山”とか“六本木”などと呼ばれる江南エリアにある素敵な韓国料理のお店でランチ。そしてそのあと向かったのは、同じく江南のトサン(島山)公園交差点にある5階建てのガラス張りの建物「ヒョンデ モータースタジオ ソウル」。ここは自動車ショールームのメッカのようで、メルセデスベンツ、アウディなどのショールームもあります。
館内に入るとパイプが多用されていますが、これはヒョンデの自然循環(リサイクル)を表現したもの。鉄は、高炉で鉄鉱石を熱処理して鉄を取り出し、加工して車が作られ、廃車されると車の鉄は再び高炉で溶かして、リサイクルされています。
1階には、ヒョンデの「ポニー2」。館内には、「アイオニック5」などのデザインのルーツともいえるジウジアーロが手掛けた初代ポニー・ポニークーペなどが展示されていて、ヒョンデの歴史と共に体感することができます。
翌日は、高陽市に移動し、「ヒョンデ モータースタジオ 高陽(コヤン)」へ。ここでは現在のヒョンデの現行車ラインアップ、ロボットによる組み立てのデモや、自動運転や衝突安全などヒョンデの最新技術を公開。そしてここが、「コナ エレクトリック」試乗会のベースとなります。
また、地下駐車場にはヒョンデの自社製の超高速充電器「E-Pit」が設置され、デモも見ることができます。260kwで0-80%充電が18分。2025年までに韓国国内に150か所設置するそう。というわけで、韓国では普通充電、急速充電、超急速充電があります。
お洒落でコンパクトな「コナ エレクトリック」
すでに韓国では発売されている「コナ エレクトリック」ですが、今回試乗したのは、高出力218psのモーターと65.4kwhのバッテリーを搭載する航続距離の長いロングレンジモデル。航続距離は最大513㎞。全長4355㎜、全幅1825㎜、全高1575㎜、ホイールベースは2660㎜です。
エクステリアデザインで印象的なのは、アイオニックシリーズ同様、四角い「ピクセル」をフロントやリアに使用し、直線的なライトバーの中にもよく見るとピクセル。タイヤは、KUMUHO 9 235/45 R19。トランク容量は466Lとなっています。
室内では、12.3インチのスクリーンが2つ並ぶ「デュアルパノラミックディスプレイ」。運転中の情報はヘッドアップディスプレイ(HUD)も設定されていて便利です。また、ドライブモードと連動して車内のアンビエントライトの色が変わります。
今回の試乗では、仁川空港近くのネストホテルまで片道53㎞を往復。ソウルの緯度は会津若松ぐらいとのことですが、とにかく暑い!でも、シートベンチレーションのお陰で前席は快適でした。(後席には乗っていないので)
高速道路での加速はBEVならではの滑らかで力強く、そして速い!(笑)
ドライブモードはエコ、ノーマル、スポーツ。アクセルペダルを踏んだ時のレスポンスやパワーの出方などはモードによって変わるので、シーンによって使いわけができます。
回生ブレーキの強さはパドルシフトでこちらも4段階。最強ではワンペダルモードになります。ADAS(先進運転支援システム)も充実していて、緊急ブレーキやアダプティブクルーズコントロール(ACC)、レーンキープアシストやブラインドスポットアシストなどが装備されていますが、ACCの設定なども直観で設定できます。
このところ韓国や中国に行った人が、いろんな意味で「凄い」と言っていましたが、私は今回いろいろな瞬間に「デザイン力」の高さを実感しました。
文/吉田由美(カーライフ・エッセイスト)