古江彩佳が2年連続マッチプレー2位!にじむ悔しさと深めた自信

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この大会で2年連続2位となった古江彩佳 写真:Getty Images

◆海外女子プロツアー<バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー 5月24日~5月28日 シャドークリークGC (ネバダ州) / 6804ヤード・パー72>

2年連続2位も、古江彩佳はメジャー続きの夏に自信を深めた。『バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー』で苦しい戦いを勝ち進み、昨年に続いて決勝に臨んだ古江。バチャリー・アナナルカルン(タイ)との戦いは、先手を取ったものの決め手がないまま逆転されて3&1で2位に終わった。だが、それでも白い歯を見せた古江の戦いぶりと、この先に待ち構えるメジャーへの期待とは。

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最後まで逆転への気迫を見せたドーミーホール

 最後の最後まで、古江は闘志を見せた。

 2ダウンで迎えたドーミーホールの17番パー3。アナナルカルンが最高のティーショット打って、2メートルのチャンスにつけたのに対し、古江はグリーン右手前のバンカーにつかまった。

 敗色濃厚の気配の中での第2打は、ピンに当たる素晴らしいもの。残念ながら入らなかったが、粘り強い気持ちが伝わってくるショットとなった。

 ここで相手をコンシードして3&1。敗れた古江は、7つのマッチを戦った疲労よりも悔しさ、そして自信を、笑顔の裏に潜ませていた。

 「2年連続決勝まで行けて、また負けた。悔しいです。相手もいいゴルフをしたな、と思います。でも自分にできることはした」と、戦いを終えて、古江はさわやかともいえる表情を見せた。

 その裏には、ここまで戦い抜いた自信が見え隠れする。

激戦を次々制しての決勝進出

 64人が16のグループに分かれ、『ラウンドロビン』と呼ばれる総当たりで行う“予選”を3戦全勝で突破。各グループ1位の16人が戦うノックアウトラウンドでは、まずベスト16での戦いでマヤ・スターク(スウェーデン)を2&1で撃破。準々決勝では、ツアー3勝のセリーヌ・ブティエ(仏)相手の大激戦に、やはり2&1で勝利している。

 最終日の午前中は、レオナ・マグアイヤ(アイルランド)との準決勝。これも、7番で2ダウンと不利な状況から、一気に巻き返して2&1。底力を見せつけての決勝進出だった。

準決勝で勝利したレオナ・マグアイヤとハグする古江彩佳 写真:Getty Images

 だが、大事な戦いではいつもの安定したショットが見られず、打った後で片手を離すシーンが目立った。得意のアプローチで寄せきれず、パットも決まらず、相手を追い詰められない。

 アナナルカルンも重圧に苦しんでいただけに、逆転のチャンスは何度かあったが、自分のペースに持ってこられないままホールを重ね、相手に勝機を与えてしまった。

自信を深めてメジャーが続く夏へ

 前日には23歳の誕生日を迎えた。ブティエ(仏)との一進一退の大激戦に粘り勝ちした後、こんな風に話している。

 「本当に難しくてタフな試合だった。勝つことができてうれしい」と、白い歯を見せた古江。誕生日について聞かれると、「冷蔵庫にイチゴがあるといいなぁ。それを食べます。明日もマッチができることにエキサイトしています」。そう言って臨んだ最終日だったが、最後の最後に力尽きた。

 それでも、昨年はこの大会の2位で自信を深め、7月末のトラストゴルフ女子スコティッシュオープンでツアー初優勝。ルーキーイヤーを彩った。

 2勝目を狙う今年も、ここでの2位をきっかけに、メジャー大会が続く6月、7月、8月に自信を持って臨めそうだ。

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