表彰式でよく見るスバル車は先進安全性能もスゴイ!【吉田由美のアイドリングトーク】

  • URLをコピーしました!
2023年フジサンケイレディス優勝の神谷そらプロと副賞のスバル車 写真:Getty Images

スバル車というと、スキーなどのウインタースポーツやアウトドアが趣味だったり、山間部に住んでいる方だったりに絶大な人気のあるメーカーです。また、ゴルフ界では、多くのプロトーナメントで優勝者への副賞としてスバル車が贈られていることでも知られています。そんなスバル車の人気の理由は、信頼された四駆性能と安全装備の充実ではないでしょうか。今回は、スバル車の先進安全性能について紹介します。

INDEX

業界での地位を高めた運転支援システム「アイサイト」

 スバルの安全イメージを確固たるものにしたのは、運転支援システム「アイサイト」を世に送り出したときの「ぶつからない車」というキャッチフレーズ。

 この誰にでもわかりやすくイメージしやすい言葉とプロモーションによって、瞬く間に「アイサイト」は世の中に認知されることに。それが今日の「スバル=安全装備が充実している車」というイメージを作り出していると思います。

 そんなスバルの個性が光ったのは、今年の4月にパシフィコ横浜で開催された第27回「自動車安全技術国際会議(ESV)」というイベントでのこと。これは世界規模で開かれる唯一の自動車安全系の国際会議で、2年ごとに米国、日本、欧州諸国で開催されており、日本では20年ぶりでした。

 今回のテーマは、「次の50年に向けたすべての人のための先進的で公平な車両安全」。

新型クロストレックのボンネット上に展開された歩行者・サイクリスト保護のエアバッグ(筆者撮影)

 スバルブースで目をひいたのは、新型クロストレックのボンネットの上に展開された歩行者・サイクリスト保護のエアバッグです。

 開発の方に話をうかがうと、「実際の開発現場の意気込みを感じさせる展示」とのこと。

 このエアバッグは、歩行者、サイクリストの頭を保護し、より障害を低減するためのもので、特に車の骨格部分にぶつかってもけがをしないようにエアバッグモジュールが展開するようになっています。

 スバルでは、2016年以降の車両には歩行者保護エアバッグを全車標準装備。全6車種に展開しています。アイサイトでも止まり切れない場合は、こういうものでサポートするのです。

プロゴルファーも重視する車の“安全性”を追求

前方が潰れたレガシィ・アウトバッグ(筆者撮影)

 もう1台のスバル車が展示されていたのが、国土交通省のブース。こちらにはレガシィ・アウトバッグが展示されていましたが、ここに展示されていたのは前方が潰れているもの。

 こちらで新たに発表されていたのは、事故のデータを細かく分析し、シミュレーションで事故再現するということ。スバルはこういった安全への取り組みを愚直に行い、本当に必要な機能は何か?ということを常に考えています。それがスバルらしい。

 国土交通省と自動車事故対策機構(NASAVA)が毎年実施する自動車安全性能の予防安全性能、衝突安全性能、事故自動緊急通報装置の総合評価で、2021年度はスバルのレガシィアウトバックが最高評価の「ファイブスター大賞」を獲得。2年連続スバル車の大賞受賞です。

車のボンネットまでは潰れても車内はノーダメージ(筆者撮影)

 展示車両は時速64㎞のオフセット(車体前面の運転席側の幅約半分に衝突させる実験)でクラッシュバリアに衝突させたものですが、車のボンネットまでは潰れていても、車内はノーダメージ。これはわざと車両の前部を壊すことで衝撃を吸収し、車内の人員を守れるかというものです。

 プロゴルファーをはじめとするプロスポーツ選手が車を選ぶときに重視しているものとして、「もしもの時の安全性」を挙げる選手が多いと聞きます。体が資本のアスリートにとっては当然のこと。そういう意味でも、ゴルフトーナメントの優勝者への副賞としてスバル車が贈られるのは納得できるのではないでしょうか。

文/吉田由美(カーライフ・エッセイスト)

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

LET’S SHARE
  • URLをコピーしました!
INDEX