ゴルフのお供にEVという選択はあり!?最新EVリポート【吉田由美のアイドリングトーク】

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著者とジープ・ラングラー・ルビコン4xe

クルマ選びというと、以前はクルマのデザインやボディサイズ、パフォーマンス、機能、安全性能などで選んでいた人も多かったと思いますが、昨今では、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、ハイブリッド、プラグインハイブリッド(PHEV)、電気自動車(BEV)、水素燃料電池車といったパワートレーンというのも選ぶ際に重要なポイントとなっています。そこで今回は、東京・二子玉川ライズにて開催された最新の電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)を集めたイベント「EV:LIFE 二子玉川2023 produced by ル・ボラン」から、最新のEV事情をお伝えします。

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急増するEV販売台数と充電スポット

 最近では高速道路のサービスエリアだけでなく、ゴルフ場にも充電スタンドが設置されるなど、多くのゴルファーもEVに注目しているのではないでしょうか。

 ちなみに電気を外から充電してモーターで走る車が電気自動車(BEV)。ハイブリッド車とは、2つ以上の動力源を備える車のことで、いくつか種類はありますが、一般的にはガソリンで動くエンジンと電気で動くモーターの2つを備えている車のことです。さらに、それに外から充電する機能を加えたものがプラグインハイブリッド(PHEV)です。

 BEVやPHEVのニーズは増えていて、2022年12月には4.09%、販売台数も2021年の4万3916台から2022年は2倍以上の9万5426台と急増。シェアを確実に拡大し、同時に充電できるスポットも着実に増えています。高速道路のSAやPA、自動車ディーラー、駐車場、商業施設、ゴルフ場など設置されている場所が急増中です。

東京・二子玉川ライズにて開催されたEV:LIFE

 この「EV:LIFE」は今年で3回目。今回はレクサス、マツダ、三菱、日産、トヨタ、アウディ、ポルシェ、BMW、BYD、FIAT、ジャガー、ヒョンデ、ジープ、プジョー、テスラ、フォルクスワーゲン、ボルボの17ブランド、28台の最新BEV、PHEVが展示。17台の試乗車がラインアップされていましたが、独断と偏見で何台か話題のクルマをピックアップしてみました!

ご存知「ルパンの車」もEVに!

ルパンの車もBEVで新登場のフィアット500e

 「とにかく見た目」という人には「フィアット500e」。ご存知「ルパンの車」の最新モデルはBEVです。

  コンパクトサイズでどんな道でもストレスなく走れますが、ラゲッジルームは今回ご紹介するクルマの中ではかなり狭い185ℓ。1人ドライブと割り切って、キャディバッグは助手席に搭載するのがおすすめ。航続可能距離も335km (WLTCモード)ですが、チコちゃん顔のお目目とお顔が抜群にカワイイ! 近々、課題だった日本の急速充電CHAdeMOに対応できるようになるとかならないとか!?

 昨年の「日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022」のイヤーカーに選ばれたBEVの兄弟車「日産サクラ」と「三菱ekクロスEV」は、軽自動車初のイヤーカー受賞で話題を集めましたが、航続可能距離は約180㎞(WLTCモード)、ラゲッジ容量は107ℓで、2名乗車だとキャディバッグは2個、3名乗車だと1個をのせられます。

 「日本カー・オブ・ザ・イヤー2020-2021」のインポートカー賞を受賞した「プジョー e-208」の2023年モデルは、航続可能距離が約400㎞で、ラゲッジ容量は265ℓ。ガソリンモデルと見た目や仕様はほぼ同じで、欧州車らしいパワー・オブ・チョイス。

日本カー・オブ・ザ・イヤー2020-2021のインポートカー賞を受賞したプジョー e-208

 レクサス初となるBEVはプロトタイプの「RZ450e」。航続可能距離は約450㎞です。

レクサス初のBEV レクサスRZ450e

 ラゲッジ容量が通常時で1121ℓと大容量の「フォルクスワーゲン ID.Buzz」は、航続可能距離は約400㎞。「BMW iX1 xDrive」は、航続可能距離が約465㎞。ラゲッジ容量は565ℓとなっています。

ラゲッジ容量1121ℓを誇るフォルクスワーゲン ID.Buzz

 「BMW iX1 xDrive」は航続可能距離が約465㎞。ラゲッジ容量は565ℓ。

 トヨタがスバルと共同開発した電動SUV「bz4X」は、駆動方式で航続可能距離が変わり、FWD(二駆)で約559㎞、4WDで約540㎞。ラゲッジ容量は410ℓで、キャディバッグは3個搭載可能となっています。

 電動化にまっしぐらの「ボルボ」が日本に最初に導入した、BEV「C40 Recharge」の2024年モデルは2グレード。航続距離は約476㎞で、ラゲッジ容量は413ℓです。

ボルボが日本に最初に導入したBEV ボルボC40 Recharge

注目のPHEVはブルーのアクセントが目印のジープ

 続いてPHEVですが、PHEVの中でも1人勝ち状態の「三菱 アウトランダーPHEV」は、Mグレードだと電気のみで最大約87㎞、モーターとエンジンによる総航続距離は約1000㎞走行可能。ラゲッジ容量は464ℓで、9インチのキャディバッグ4個の搭載が可能。

 「マツダ CX-60 PHEV」は、電気のみで最大約74㎞、ガソリンとの合計では730㎞走行可能。ラゲッジ容量は570ℓで、こちらもキャディバッグ4個の搭載が可能です。

 そして、何と言っても大注目だったのは、私もこの時に初めて見た「ジープ・ラングラー・ルビコン4xe」。ブルーのアクセントが目印で、ひっきりなしに人が乗り込んでいました。ラゲッジ容量はなんと1200ℓ!EV走行は42㎞、総航続距離は約559㎞です。

会場で大注目だったジープ・ラングラー・ルビコン4xe

 実は最新モデルのほかに、往年の名車のエンジンをEVにした「フォルクスワーゲン」「日産セドリック」「フィアット500」も展示されていました。もしかしたら、姿は懐かしいまま中身だけ変えるという「コンバートEV」は、この先増えるのかもしれません。

※航続可能距離は、運転の仕方で変わります

文/吉田由美(カーライフ・エッセイスト)

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