プロ人生初のシード落ち 柏原明日架が今シーズンに向けて宣言したこととは【開幕ダッシュで復活を目指す選手たち】

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クールビューティとしてツアーでも人気を集める柏原明日架 写真:Getty Images

 これまで国内女子ツアーの中心で活躍しながら、今シーズン、シード外からの復活を目指す選手たちの中で注目する2人目は、171センチの長身を生かしたスケールの大きいゴルフが魅力の柏原明日架。QT19位でつかんだ前半戦の出場で結果を出し、狙うは3シーズンぶりのツアー3勝目だ。

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高校時代から世界の舞台でも活躍していた柏原明日架

 プロ人生初のシード落ちから復活を狙うのが柏原明日架だ。2014年にプロ入りすると、翌2015年に賞金ランキング50位でシード権を獲得。その後、毎年結果を出し続け、2019年には2勝してランキング11位に入っている。

 高校時代の2012年には、イギリスのフェアヘブンGCで行われた男女混合のジュニア選手権で、男子を向こうに回して優勝した。2位に14打差の圧勝だった。世界中の注目を集めたこともあり、早い時期から世界の舞台を意識してプレーしていた。それだけに、さらに飛躍しようという気持ちが全身からあふれていた。

新たなコーチの助言で終盤に復活への足掛かりをつかむ

ツアー3勝目と1シーズンでのシード復帰に開幕ダッシュを決めたい 写真:Getty Images

 ところが、ロングシーズンとなった2020-2021年は、最後までシード権が危ぶまれる状況に追い込まれた。最後の1戦となった大王製紙エリエールレディスで2位に入った。これで賞金ランキング46位となってシード権をキープした。

 巻き返しをかけた2022年も厳しい戦いが待っていた。35試合に出場したが、シーズン序盤の2試合では体調不良のため棄権を余儀なくされ、予選落ちも14試合ある。トップ10入りは1回もなく、ベストフィニッシュは伊藤園レディスの11位タイ。メルセデスランキング79位でシード落ちした。

 伊藤園の時、口にしていたのが、生まれて初めてプロコーチのアドバイスを受けたこと。子供の頃から娘のゴルフを見続けてきた父の提案で、原江里菜や堀琴音らが師事する森守洋氏に助言を仰いだのだ。

 この11位タイで感じた復調の兆しをそのままQTに持って行き、19位に入って2023年序盤戦の出場権を手にしている。

SNSで祝勝会を宣言して迎える2023年シーズン

 オフシーズンの間に、森氏と契約することも決めて臨む2023年。1月30日には、27歳の誕生日を迎えた。

 SNSには、濃いピンクのバラの花束を抱えた写真とともに、「2023年は祝勝会!祝ってもらえるようになんて図々しいけど頑張りますので皆さんお願いします」という一文がアップされていた。

 優勝宣言。シード落ちから復活し、ツアー3勝目を手にする強い気持ちが、ここに現れている。

 日本で復活して、再び世界の舞台へ。柏原明日架の夢は今も大きいに違いない。

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