“小芝風花似”の天然娘が目指す2勝目!2023年のニューヒロイン 尾関彩美悠

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2年目でのツアー2勝目が期待される尾関彩美悠 写真:Getty Images

今季のJLPGAツアーで活躍が期待される若手選手を紹介する第2回目は、QTランキング58位からのスタートとなった2022年シーズン、ルーキーイヤーながらツアー初優勝を飾った“小芝風花似”の尾関彩美悠です。体力面の強化を行ったオフトレーニングを経て、今シーズンに目指すさらなるステージとは?

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同世代の川﨑春花のメジャー優勝が刺激に

 2022年シーズン序盤は予選落ちも続いたが、スポンサーから推薦をもらいながら、数少ないチャンスをものにした。

 5月のリゾートトラストレディスで5位タイ、続く宮里藍サントリーレディスでも8位タイとトップ10入りを果たして、第1回リランキングを突破。苦しい夏場の戦いをどうにか乗り切り、9月の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」でツアー初優勝を手にした。

 当時、優勝会見でこんな話をしていた。

 「本当に同級生の子たちが次々に優勝していっているので、私も早くしたいという気持ちが強くてのぞんだ今週だったので、すごい嬉しいです。(川﨑選手の優勝が)刺激になりましたね。しかもメジャーですし、凄いなと思って、自分も頑張らなければと思いました」

 尾関が優勝した前週、同年代の川﨑春花がメジャーの日本女子プロゴルフ選手権で優勝していたこともあり、それが刺激になり勝ちたいという欲も湧いていたと打ち明けていた。川﨑と同じく、尾関もふんわりした雰囲気の持ち主だが、勝利への貪欲さを口にするところに、2003年生まれのルーキーたちには負けん気の強さが見え隠れする。

 ただ、性格について聞くとおっちょこちょいな一面も…。「普段はビックリするほど忘れ物とかも多いですし、毎日試合とかでも、ホテルに忘れ物をしたり、車に忘れたりとか。スタート時間を間違えたりとか本当に多くて、キャディさんも困らせちゃったりしているんですけど」と笑っていた。

「賞金女王、年間女王になるのが夢」

同期の川﨑春花に刺激を受けてツアー初優勝をゲット 写真:Getty Images

 それにしても、プロ1年目での初優勝は決して偶然ではないだろう。アマチュアの頃は、日本女子アマを制覇してプロテストもトップ合格を果たしている。さらに渋野日向子と同じ岡山県の作陽高校出身ということもあり、話題性も十分。

 余談だが、昨年の優勝会見での「女優の小芝風花に似ていると言われたことありませんか?」という質問に、「最近よく言われます(笑)」と自ら認める天然ぶりも発揮。初優勝したあとは知名度も一気に上がり、トーナメント会場では尾関のプレーを追う多くのギャラリーの姿も確認でき、試合後にファンと談笑する姿も見られた。

 徐々に人気も出てきている印象だが、ファンが期待するのはシーズン2年目の2勝目。尾関にとって1勝はまだ通過点に過ぎず、目指す目標はもっと高いところにある。

 「賞金女王になりたいと小さい時から言っていて、海外などでプレーもしたいとは思いますが、今は賞金女王、年間女王になりたいという夢の方が大きいです」

 オフは早くから沖縄入りしてシーズン開幕に備えている。特に連戦が続くツアーでは体力面の向上が必須ということで、毎日、練習とトレーニングに集中しているという。

 注目度がさらに上がる今季、早い時期に2勝目を手にすることができれば、複数回優勝の可能性も十分あるだろう。さらなるブレイクに期待したい。

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