◆韓国女子プロツアー<NH投資証券レディースチャンピオンシップ 5月13日~5月15日 韓国・水原CC 6581ヤード・パー72>
日本ツアー元賞金女王のイ・ボミが韓国女子ツアー「NH投資証券レディースチャンピオンシップ」に出場。4月の日本ツアー出場から約1か月ぶりの実戦となったが、通算6オーバーの106位タイで予選落ちとなった。
約1か月ぶりの実戦で結果を出せず
イ・ボミの表情は冴えなかった。
2015、16年の日本女子ツアー賞金女王のイ・ボミが、韓国女子(KLPGA)ツアーの「NH投資証券レディースチャンピオンシップ」に出場した。
今年4月のヤマハレディースオープン葛城に出場して以来、約1か月ぶりの実戦。帰国後はじっくりと練習に取り組み、満を持して大会に出場したが、韓国での試合は1年8か月ぶりということもあり、「かなり緊張していた」という。
初日を2バーディー、4ボギーの74で終えたイ・ボミは、「ショットの調子が良くなく、イーブンパーで上がることができれば良かったと思っていたのですが、17番、18番で集中力をなくしてショートパットを外したのがとても悔しい。今もスイングを修正している最中なので、もう少し自信のあるスイングができるように努力していきたい」と語っていた。
そして迎えた2日目だったが、1バーディー、5ボギーの76とスコアは伸びず、通算6オーバーの106位タイで予選落ちした。
6月に再来日を予定 日本ツアーでの復活はなるか
ただ、ドライバーの精度は戻ってきている。初日はパー3を除く14ホール中、フェアウエーを外したのは1ホールだけで、フェアウエーキープ率は92.86%。2日目はフェアウエーを3つ外したが78.57%と、ドライバーショットは安定してきた感じがある。
問題はアイアンの精度とパーオン率の低さ。初日は50%、2日目は27.78%とアイアンショットでチャンスにつけられずにスコアを落としている。
イ・ボミは昨季(2020-21)日本ツアーで賞金ランキング82位、メルセデスランキング84位でシード圏外となったが、今季は新型コロナ入国制限による救済措置で、開幕戦から5試合に出場。しかし、4試合で予選落ちしてシード落ちが確定。日本ツアー11年目にしてシード権を失った。
日本でもショットの調子が戻らず、今もスイングの調整に力を入れざるを得ないのが今も悩みの種だ。
それでも今後も試合には出続ける。韓国ツアーの永久シードを持つため、現時点では「引退しない」と明言しており、今月は「E-1チャリティーオープン」(5月27~29日)の出場も決定。また、6月に再来日することもほぼ確定し、「宮里藍サントリーレディスオープン」(6月9日~12日、兵庫県・六甲国際GC)に主催者推薦での出場を予定している。
その後の大会でも推薦が決まれば、日本に残って試合に出る計画だが、少しでも実戦でいいプレーをして気持ちを切り替えておきたいところ。日本にいる多くのイ・ボミファンも復活を待ちわびている。