昨年のリベンジに燃える池田勇太に稲森佑貴。今季好調の比嘉一貴らが激突!

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今季2勝の稲森佑貴(左)、比嘉一貴(右)と昨年のリベンジに燃える池田勇太(中) 写真:JGTO images

◆国内男子プロツアー<第89回日本プロゴルフ選手権大会 8月4日~8月7日 グランフィールズCC(静岡県)7180ヤード・パー72>

日本最古の歴史と伝統を誇る大会に新たに名を刻むのは誰だ!?第89回日本プロゴルフ選手権大会が、4日にグランフィールズCC(静岡県)で開幕する。ディフェンディング・チャンピオンはキム・ソンヒョン(韓)。激戦の末、池田勇太、稲森佑貴を1打差で下してビッグタイトルを手にした。

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2009年以来となる大会制覇を狙う池田勇太のリベンジが始まる!

2009年大会王者の池田勇太 写真:JGTO images

 ディフェンディングチャンピオンのキム・ソンヒョンは、日本プロでの優勝を足掛かりにQTから米下部のコーンフェリーツアーに参戦しており、今年は出場しない。その分、昨年悔しい思いをした面々が、大会制覇に意欲を燃やしている。

 2009年の今大会がツアー初優勝だった池田。その後、ツアーを代表する選手の一人に成長し通算21勝を挙げているが、今大会とはそれきり縁がない。昨年大会では3日目を終えて単独首位に立ち、2度目のタイトル奪取まであと一歩だっただけに、昨年のリベンジを果たしたいところだ。

 池田と同様に昨年1打差に泣いた稲森だが、今季はすでに中日クラウンズ、The Players Championshipbyサトウ食品と2勝している。

 日本オープン2勝の強さを支える正確なドライバーショットは今季も健在で、フェアウェーキープ率77.52%を誇る。これを生かして大会初制覇を狙う。

 また、稲森と同じく今シーズン2勝しているのが比嘉一貴だ。

 関西オープン、BMW日本ゴルフツアー選手権森ビルカップに勝って飛躍しつつある。歴史あるタイトルで、さらに箔をつけたい。

今季2勝の比嘉一貴は現在賞金ランク1位 写真:JGTO images

第1回大会は1926年。日本最古のトーナメント「日本プロゴルフ選手権」

 日本プロゴルフ殿堂のホームページによると、日本プロの第1回大会が行われたのは、1926(大正15)年。開催のきっかけを作った宮本留吉をはじめ、日本のプロゴルファー第1号である福井覚治、越道政吉、村上伝二、安田幸吉、関一雄のわずか6人で始まった。

 現在、大会を主催する日本プロゴルフ協会(PGA)設立の31年前に開催された日本最古のトーナメントは、茨木、舞子、甲南、鳴尾の関西4俱楽部が主催。舞台となったのは茨木GCだった。

 名称も『全日本ゴルフ・プロフェッショナル36ホール・メダルプレー争覇戦』(諸説あり)で、大会名通り36ホールを1日でプレーしたが決着がつかず、7日後のプレーオフでも36ホールをプレーして、宮本留吉が初代チャンピオンとなっている。第1回大会では賞金はなく、優勝者には名誉と純銀のカップをはめ込んだ額が授与されたという。

 賞金が出るようになったのは、翌1927(昭和2)年から。以来、大会は歴史を重ねて日本プロゴルフ選手権大会となり、PGA主催となって今日に至っている。

歴史の1ページに名前を刻むのは果たして誰!?

日本オープン2勝の稲森佑貴。新たなメジャータイトルをつかめるか!? 写真:JGTO images

 ディフェンディング・チャンピオンながら大会を欠場するキムは、今大会を足掛かりにコーンフェリーツアーで実績を重ね、残り5試合の現在ポイントランキング10位。

 秋からの新しいシーズンにレギュラーツアーに昇格できる25位以内に入ることがほぼ確実となっている。今大会での勝利がその自信を支えていることは間違いない。

 昨年は7月の開催だったが、今年は久しぶりの8月開催。

 連日、記録的猛暑が襲う中、アップダウンのきついコースでの戦いは、サバイバルレースとなる可能性が高い。歴史の1ページとなるための熱い戦いの幕が、間もなく切って落とされる。

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