師匠の丸山茂樹も涙、大西魁斗がプロ19戦目で歓喜のツアー初優勝!

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ツアー初優勝を飾った大西魁斗 写真:JGTO images

◆国内男子プロツアー<フジサンケイクラシック 9月1日~9月4日 富士桜カントリー倶楽部(山梨県)7541ヤード・パー71>

4日に最終ラウンドが行われた男子ゴルフの第50回フジサンケイクラシックは、3打差の3位からスタートした23歳の大西魁斗が68をマーク。3日目を終えて単独首位に立っていたパク・サンヒョン(韓国)をとらえ、通算11アンダーでプレーオフへと持ち込んだ。
プレーオフでは、1ホール目でバーディーを奪った大西が、ツアー初優勝を飾った。

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最後は雄たけびを上げ、歓喜のガッツポーズ!

 2メートルのウィニングパット。スライスラインを読み切り、ジャストタッチで決めると、大西魁斗は雄たけびを上げながらガッツポーズ。喜びを全身で表した。

 それも無理はなかった。優勝をあきらめかけたのが本戦の18番。

 最終組の1組前を回る大西は後半の14番からの3連続バーディーでパクに並びながら、大事なパーパットを外してしまった。痛恨のボギーで12アンダーから11アンダーに後退。最終18番をパクがパーなら2位に終わる。

 だがパクも大西が入れた18番グリーン手前のバンカーに入れ、3オン2パットのボギー。一度はあきらめかけた優勝の望みがつながった。

 この時、大西はアテストをした後も、最終組のプレーをあえて見ていない。

 「(結果を見るのが怖かったということもあるが)見ないようにしていました。できることはすべてやりましたから」

 プレーオフになったことは、人づてに聞かされたという。

ウィニングパットを決め、雄たけびを上げる大西魁斗 写真:JGTO images

9歳で単身渡米、南カリフォルニア大学ではオールアメリカンにも選出

 9歳の時に単身でアメリカへ。13歳でIMGアカデミーに入り、南カリフォルニア大学ではオールアメリカンにも選出されている。「1人でアメリカに行って、悲しい思いや苦しい思いをしましたけど、努力が報われた」と、しみじみ語った。

 昨年5月にプロ転向し、日本ツアーからプロ生活を始めることを選択。今季はABEMAツアーの賞金ランキングでツアーメンバーとなり、出場19戦目で初優勝へとつなげた。

 「(初優勝までは)遠かった気がします。優勝できたことが、夢のような感じです」と、喜びをかみしめた23歳。「最後まであきらめず攻撃的に狙っていく選手だと思われたいので、とにかく2勝目、頑張ります」と、さらなる目標へのチャレンジを誓った。

 先週の河本力が22歳で初優勝。世界を目指す若手が続々と名乗りを上げる状況は、ツアーにとってもいいことには違いない。ただ必要なのは、この流れをさらに続けていくための環境整備。それは青木功会長以下、JGTO上層部が取り組むべき仕事だろう。

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