◆日米女子プロツアー共催<TOTOジャパンクラシック 11月3日~6日 瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)6616ヤード・パー72>
最終日に65を叩き出し、日本人トップとなる2位に入った永井花奈。期待された渋野日向子は、多くのギャラリーを引き連れながらも思うようなプレーを見せられなかったと肩を落とした。一方の西村優菜は、来る米QTに向けて経験と自信を手にした。
永井花奈は“おみくじ効果”で65!
最終日、日本勢の中で唯一気を吐いた感のあるのが永井花奈。
前週まで2週連続予選落ちしての今週だったが、最終日は65。単独2位に入る急上昇フィニッシュに成功した。
「後半の2ホール目で飲んだ飲み物におみくじが付いていて、それを開けたら『大大吉』。これはもう、何をやってもうまくいくと思ってプレーしたら、本当にうまくいった」と明るい表情で振り返った
渋野日向子は反省の弁のオンパレード
人気ナンバーワンの渋野日向子は、結局通算1オーバーの64位と不本意な形で4日間を終え、「何もできなかった4日間だった」とがっくり。
さらに日本での2週間で得た収穫についても、「ないですね。ない」と厳しい現状を明かした。
その渋野には、連日子供たちが応援に駆けつけていた。実はこの子供たちは、「私がゴルフを始めてから高校まで習っていた同級生のお父さん、インストラクターなんですが、その先生に習っている子たち。後輩というか、お友達」(渋野)だという。
「全くいいところを見せられなくて申し訳ないです」と反省しきり。だが、「あの子たちがいたから頑張れたというところもある」と、子供たちに感謝の言葉も口にした。
唯一前向きだったのは、「(最終戦に向けて)まずはいっぱいご飯を食べます」という言葉。
とりあえず、おいしいものを食べて気分転換、というところから始めるしかない。
西村優菜は試合で予行練習
米ツアーのQT受験を控えている西村優菜は、通算13アンダーの4位で4日間を終了。
「(米ツアー組は)スケールの大きいゴルフをする選手が多く、きょう回った選手なんかは50ヤード先。400ヤードを超えるパー4以外は、全部ショートアイアン。楽そうだなと思っていました」と、パワーの差を改めて実感した様子。
4位に終わったことで、優勝してQT免除という夢はついえたものの、挑戦意欲はしぼんでいない。
「QTに行ってもそういう選手が多いと思うので、その中でどれだけ自分のゴルフができるか。予行練習じゃないですけど、そんな感じで回っていました。自分がとにかくバーディーパットが打ちやすいところに置こうと」と、QT対策モードに入っていたことを明かした。