ゴルフを始めると、ゴルフクラブの種類が多すぎてビックリします。キャディバッグに入れてラウンドできるのは14本までと決められていますが、ゴルフショップに行くとそれよりもはるかに多くの種類があります。どうしてこんなにたくさんの種類があるのでしょうか?
ゴルファーのニーズに応えて新しいクラブが開発されてきた
ゴルフクラブはドライバーからパターまで、実にさまざまな種類があります。
近年は中古ゴルフショップが全国展開していますから、フルセットやハーフセットではなく、クラブを単品で購入する人も増えています。そうすると、どのクラブを購入すべきで、どのクラブを購入しなくてもいいのか、自分では判断するのが難しかったりします。
結論から言いますと、ハーフセットに準じたクラブがあれば、ゴルフ場でのプレーを楽しむことができます。
ハーフセットは一般的にドライバー1本、フェアウェイウッド1本、ユーティリティ1本、アイアン2本(7番アイアンと9番アイアン)、ウェッジ1本、パター1本というラインナップです。このくらいの本数を買いそろえれば大丈夫です。
ただ一方で、1本のクラブでいろんな距離を打ち分けるのはけっこう難しいです。ゴルフはスイングの力感を一定にし、クラブを持ち替えて距離を調整するほうが簡単です。それが理由でクラブの種類が非常に多くなっています。
ユーティリティは、割と最近になってから開発されたクラブです。アイアンはかつて3番からラインナップされているのが一般的でしたが、アマチュアゴルファーにとってロングアイアン(3~4番)はボールが上がりづらく、非常に難しいクラブでした。
そこで1980年代後半に、プロギアがロングアイアンの距離が打てるボールの上がりやすいクラブを開発し、大ヒットしました。他メーカーもこれに追随する商品を次々と開発しました。
これらのクラブの形状がアイアンでもフェアウェイウッドでもなかったので、ユーティリティクラブと称されるようになりました。ただし、ユーティリティクラブと呼んでいるのは日本だけで、海外ではハイブリッドクラブと呼ばれています。
今や3番アイアンと4番アイアンどころか、5番アイアンと6番アイアンも難しく感じる人が増えており、それに代わるクラブとしてユーティリティも3~6番がラインナップされるようになりました。
自分が打ちやすいと感じるクラブを早めに見つけよう!
一方で、アイアンが得意な人は、ユーティリティクラブの形状になじめないという声もありました。
そこでメーカー各社は、アイアン型ユーティリティという新たな商品を開発しました。今のユーティリティクラブは、ウッド型とアイアン型の2タイプに分類されています。
この例を見ても分かるように、ゴルファーのスイングタイプによって、アイアンが打ちやすい人と、ユーティリティが打ちやすい人と、フェアウェイウッドが打ちやすい人がいます。
ですから、最初の7本からクラブを買い足すのであれば、自分が打ちやすいと感じる種類のクラブを増やしていったほうがいいです。
パターも大別すると3タイプ(ピンタイプ、マレットタイプ、ネオマレットタイプ)がありますから、ゴルフショップで打ち比べてみて、自分が一番打ちやすいモデルを使ったほうが、少しでもいいスコアで回れるようになりますよ。
文/保井友秀