◆海外女子プロツアー<全米女子オープン 7月6日~7月9日 ペブルビーチゴルフリンクス(米カリフォルニア州) /6334ヤード・パー72>
全米女子オープン最終日は、1打差の2位からスタートしたアメリカ・ハワイ出身のアリセン・コープスが69でラウンド。通算9アンダーで鮮やかな逆転優勝を飾った。2位には通算6アンダーでチャーリー・ハル(英)と申ジエ(韓)が入った。通算7アンダーの首位でスタートした畑岡奈紗は、後半に40の大たたき。この日スコアを4つ落とし、通算3アンダーの4位タイに沈んだ。
69ヤードからの痛恨のミス!14番で自滅した畑岡奈紗
2位に1打差をつけて単独首位でスタートした畑岡奈紗だが、前日と違いパットはラインを一筋ずつずれて、カップの脇を通り過ぎた。
1番でいきなりバーディーを奪ったコープスに7アンダーで並ばれると、3番でボギーを叩き、単独首位の座を明け渡す。それでもサンデーバック9に入るときには、7アンダーでコープスとともに首位タイで折り返した。
だがコープスはこの日ショット、パットともに好調で、畑岡との勢いの差は明らか。
12番のボギーで2打差を付けられると、畑岡は14番でフェアウェイのいい所から、残り69ヤードの第3打を大きくグリーンオーバー。アプローチも大きくオーバーさせて寄らず入らずのボギー。このホールでバーディーを奪ったコーパスに4打差をつけられてしまった。
インでまったくいいところなく、自滅の格好で逃げるコープスを楽にしてしまった畑岡。「トップとして最終日を迎えたのは今日が初めて。プレッシャーを感じながら(スコアを)伸ばすことが出来なかった」と、疲れをにじませながら振り返った。
一昨年の全米女子オープンでは、笹生優花とのプレーオフで優勝を逃している畑岡には、またもや悔しい敗戦。
「最後にアリソン(コープス)がパーパットを決めた景色。その悔しさを忘れずに頑張りたい」
この経験を生かせるかどうかは、畑岡の言葉通り、今後の頑張りにかかっている。
古江彩佳は6位タイの上昇フィニッシュ
首位に6打差、9位タイからスタートした古江彩佳は、持ち前の安定度を発揮して最終日も69の好スコア。6位タイに食い込んだ。
「今日はチップショットもうまくできて、(アプローチが)寄ったところでバーディーパットも決められた」とプレーの内容にも満足している様子で、「すごく難しい中、トップ10で回れたことに自信を持ちたい」と自らに及第点を与えた。
メジャーの経験も積み重なり、持ち味を発揮できるようになってきた古江が、主役の座をつかむことも遠い日ではなさそうだ。
復調の兆しを見せた西郷真央
一時の快進撃ぶりが影を潜め、ティーショットの悩みがささやかれていた西郷真央だが、最終日はフェアウェイキープ率100%という安定ぶり。
スコアの方も5番でボギーが先行したものの、6番のパー5でイーグル、続く7番でもバーディーで、一時は通算5オーバーまでスコアを戻した。
しかし、「いいイメージがない」11番で初めてフェアウエイをキープしながら、第2打の「距離感が合わず」奥のバンカーにつかまり、10番に続いてのボギー。「引き続きショットの精度を上げていきたい」と悔しそうな表情を浮かべた。
それでも予選を通り、通算8オーバーの33位タイで4日間を終えた西郷。巻き返しの予感も確かなものになりつつある。