輝き見せた尾関彩美悠&佐久間朱莉&馬場咲希【国内女子ツアー第3戦】

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(左から)尾関彩美悠、佐久間朱莉、馬場咲希 写真:Getty Images

◆国内女子プロツアー<Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント 3月17日~3月19日 鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)   6419ヤード・パー72>

熾烈な優勝争いの1組前で、次世代を担う3人も光るプレーを見せた。『Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント』最終日は、最終組で上田桃子を青木瀬令奈が逆転して優勝したが、1組前では17歳のアマチュア馬場咲希と、20歳の佐久間朱莉、尾関彩美悠が一緒にプレー。優勝には手が届かなかったものの存在感をアピールした。 地元出身の勝みなみは、自信を深めて次週から参戦する米ツアーに弾みをつけた。

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ローアマ獲得の馬場咲希の次戦はオーガスタ女子アマ

アマチュアの馬場咲希は16位タイでローアマを獲得 写真:Getty Images

 2日目終わって首位と5打差4位タイ。優勝も狙える位置で最終日に臨んだのが、馬場咲希だ。

 昨年8月に全米女子アマを圧勝で制して以来、次々に新しい経験を積んでいる。

 プロのトーナメント出場も回数を重ね、今大会では初日、4位と好発進。2日目は、パー5の1番で8メートルのイーグルチャンスからのスタートだった。ギャラリーが見守る中で打ったパットは惜しくも外れたが、この日も3バーディー、1ボギー。ギャラリーの多い最終組の1つ前で、最終日もプレーする権利をつかみ取った。

 残念ながら、最終日はボギーが先行。それでも、後半、バーディーを重ねてこの日、1アンダーでプレーを終えた。通算9アンダー16位タイでローアマを獲得した。

 「優勝が目指せる位置にいたのに、スコアを伸ばせなかったのが悔しいです」と、唇をかむ。だが、ゆっくりとしている暇はない。

 次の戦いは29日からのオーガスタ女子アマ。決勝ラウンドに進出すれば、翌週、マスターズが行われるオーガスタナショナルGC(米ジョージア州)でプレーできる大一番だ。

 「ここでまた一段階上の経験ができたので、それも今後の試合に生かせるようにしたいです。課題も見つけたので、それを克服できるように頑張ります」

 力強い言葉で全米女子アマ以来のビッグタイトルを狙う。

尾関彩美悠&佐久間朱莉は今後に期待

ツアー2勝目を狙った尾関彩美悠は3位タイ 写真:Getty Images

 昨年、住友生命Vitalityレディス東海クラシックで初優勝している尾関は、逆転での2勝目に挑んだが、3つスコアを伸ばしただけで3位タイに終わった。

 開幕から2週連続で予選落ちが続いていたが、パッティングを修正してようやく予選を通過。今季初めて最終日まで進んで上位に入ったことで、表情にも余裕が戻ってきた。

 オフには80ヤード以内のウエッジの距離感を磨き、シーズンに備えたのが、ようやく波に乗ってきたようだ。

佐久間朱莉の初優勝は次戦以降に期待 写真:Getty Images

 初優勝を狙う佐久間は、前週、首位スタートから34位タイで試合を終える悔しい思いを味わっている。「1日しか終わってないのに勝手にプレッシャーを感じて興奮したのはもったいないと思います」と反省しきり。

 この日は、冷静に自分のゴルフをして3つスコアを伸ばしての3位タイ。調子の良さは続いているだけに今後が楽しみだ。

地元の勝みなみは16位タイで渡米に弾み

勝みなみは地元での試合を終え米ツアー挑戦へ(写真は2022年アースモンダミンカップ) 写真:Getty Images

 勝みなみは、米ツアー参戦前に地元でいいプレーを見せた。

 アマチュア時代から練習させてもらったコースで、連日、たくさんのギャラリーを引き連れてプレー。最終日も3つスコアを伸ばして、通算9アンダー16位タイ。

 「できることならトップ10に入りたかったですけど、まだまだ課題はあります。アメリカに行く前にショットも少しつかんだ感じはありました」と笑顔を見せる。

 QTを突破してルーキーとして臨む米ツアーは、本土で本格的に始まる次週、LPGAドライブオン選手権(23~26日、アリゾナ州スーパースティションマウンテンG&CC)から参戦。その前に、日本でプレーした3試合の締めくくりが、この大会だった。

 「パターの感覚がすごいよかったです」と、自信をつけての渡米。日本のファンには、「みなさんも寂しいと思いますが、私も本当に寂しくて。言葉も違う異国に行くので、挑戦というか冒険みたいな感じです。また日本のファンのみなさんにいい報告ができるようにしたいです」と、意気込みを口にした。

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