◆国内女子プロツアー<第36回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 3月2日~3月5日 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県) 6560ヤード・パー72>
2023年国内女子ツアー開幕戦『第36回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』の大会最終日が、沖縄県の琉球ゴルフ倶楽部で行われた。単独首位でスタートした申ジエが、1アンダー71でラウンドし、通算10アンダーで日本ツアー27勝目を飾った。3打差の2位タイには上田桃子、稲見萌寧の2人が入った。昨シーズン年間女王の山下美夢有は通算イーブンパーの24位タイで開幕戦を終えた。
終盤の15番、16番で勝負強さを見せた申ジエ
最終日を2位以下に2打差をつける単独首位でむかえた申ジエだったが、フロントナインはボギーが先行し、らしくないプレーで首位に並ばれる場面もあった。
流れを変えたのは、この日2つ目のボギーを叩いた直後の7番パー5でのバーディだ。サードショットを難しいピン奥につけてしまうものの、繊細なタッチでこれを沈めた。1つ前の組の上田桃子が8番ホールでバーディを奪い8アンダーに伸ばしたため、首位が入れ替わる可能性もあったが踏ん張った。
バックナインでは、15番、16番と連続でグリーンを外すピンチも、持ち前の勝負強さでパーをセーブ。最終18番ホールはバーディで締めくり、2021年以来となる日本ツアー通算27勝目を飾った。
初の開幕戦タイトルを狙った上田桃子は最後に力尽きる
4打差を追いかけてスタートした上田桃子。1番ホールで幸先よくバーディを奪うと、5番、8番とバーディを重ねる。
ただ、後半は思うようにスコアを伸ばせず、トップのジエとは1打差のままで迎えた最終ホール。ジエの実力からしてスコアを落とすことは考えにくく、上田にとってはなにがなんでもバーディを奪ってホールアウトする必要があった。
ただ、攻めるしかない状況で力みが生じたのか、ティショット、セカンドショットと精度を欠いてしまう。結果、このホールをボギーとして万事休す。初の開幕戦Vとはならなかった。
いよいよ開幕した国内女子ツアー。今季は全38試合が予定されている。経験豊富なベテラン勢が上位を占めた開幕戦の展開を見ると、今年はこれまで以上の新旧入り混じった熱戦が繰り広げられそうだ。