菅沼菜々がついに悲願のツアー初優勝!プレーオフで神谷そらを振り切る

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悲願のツアー初優勝をつかんだ菅沼菜々 写真:Getty Images

◆国内女子プロツアー<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 8月11日~8月13日 軽井沢72ゴルフ北コース(長野県) /6702ヤード・パー72>

JLPGAツアー2023第23戦『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』の最終日は、通算13アンダーの首位でスタートした菅沼菜々と2打差の2位タイでスタートした神谷そらが、18ホール終了時点で、ともに16アンダーでプレーオフに突入。2ホール目でバーディーを奪った菅沼が、悲願のツアー初優勝をあげた。

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菅沼菜々と神谷そらがプレーオフへ

 2018年のプロ転向後、何度もチャンスがありながらツアー優勝に手が届かなかった菅沼と、今年4月の『フジサンケイレディスクラシック』でルーキーながらツアー初優勝を飾った神谷。

 3打差で迎えた最終日・最終組での直接対決は、優勝経験のある神谷が、逃げる菅沼を終始追い上げる展開となった。

 前半の9ホールで、3つバーディーを奪った神谷が1打差まで差を詰めると、その後は一進一退の攻防に。そして、菅沼が14番パー4で、この日3つ目のバーディーを奪って2打差にするも、粘りを見せる神谷が16番と18番でバーディーを奪い、通算16アンダーに並んだ。

病気のハンデを乗り越えつかんだ初優勝

ウィニングパットを決めた瞬間の菅沼菜々 写真:Getty Images

 18番パー4で行われたプレーオフでは、1ホール目はともにボギー。2ホール目は、ティーショットをフェアウェイに運んだ菅沼が、2打目をピンそばに寄せてバーディー。粘る神谷を振り切り、歓喜の右こぶしを天に突き上げた。

 2018年にプロ転向し、2020-2021年シーズンに初シードを獲得。2022年シーズンはトップ10入り15回で、メルセデス・ランキング8位に躍進。しかし、ツアー優勝には手が届かなかった。

 特定の場所で強い恐怖や不安を感じてしまう「広場恐怖症」という病気のため飛行機や新幹線に乗れず、車で移動できる試合にしか出場できない菅沼にとって、病気のハンデを乗り越えてつかんだ今回の優勝は大きな意味を持つにちがいない。女子プロゴルフ界のアイドル・菅沼の今後の活躍が本当に楽しみだ。

 ちなみに、惜しくもツアー2勝目に届かなかった神谷が2位。4打差4位から追い上げたぺ・ソンウが3位に入っている。

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