「力ではなくスイング軌道」PGAティーチングプロアワード最優秀賞・松下利則のスイムストレッチ③

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吉村金八PGA会長から賞状を受け取る松下利則プロ

頭から背骨にかけての軸を保ったまま腕を回旋させることで水をかき出し推進力を生み出す水泳の動きが、ゴルフのスイングの動きと共通しているというスイムストレッチ理論で、2023PGAティーチングプロアワード最優秀賞に輝いた松下利則プロ。今回が「ボールを真っすぐ、遠くへ飛ばすことはゴルファー全員の夢」と語る松下利則プロのラストレッスンです。

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水泳の動きをゴルフスイングに落とし込む

 前回のPART2で紹介したスイムストレッチエクササイズで覚えてもらった腕や体の動きを、ゴルフスイングに落とし込んでいきます。今回は実際にドライバーを使って、アドレスからフィニッシュまでの動きを覚えていきます。

 ボールを目標方向に飛ばすためには、クラブのスイング軌道が大切です。

 アマチュアの方のスイングを練習場で見ていますと、ほとんどの方が真っ直ぐな球筋を練習されています。しかし、スイング中に身体の軸が左右や上下に動くことにより、インパクト時にクラブフェイスとボールが上手く当たらず、ボールが左右に曲がっている方が多いのではないでしょうか。

 私はスイング軌道には、①アドレス②テイクバック③バックスイング④トップオブスイング⑤ダウンスイング⑥インパクト⑦フォロースルー⑧フィニッシュという8つのポイントが重要であると考えています。

 練習場では、ボールを真っ直ぐに飛ばすためのスイング軌道である8つのポイントを意識しながら、ゆっくり動かすことで、身体の軸を動かさない正しいスイング軌道を覚えていきましょう。

力任せで飛距離は伸びない

 この時に大事なことは、それぞれの動きをゆっくりと行うことです。力任せにクラブを振るのではなく、身体の軸が左右、上下にブレないように意識することが重要です。

 すでに、スイムストレッチエクササイズを行ってきた方たちは、この時点で、背骨を軸に体全体や腕を柔らかく使うことがイメージできているはず。ドライバーの飛距離を伸ばすのに、力任せでクラブを振ってもダメです。スイング軌道をしっかり意識しながらクラブを振るだけで、スイングや打球の感じが今までとは変わっているはずです。

 ゴルフは14本のクラブを使用し、ラウンドするのです。飛ばしたい気持ちはわかりますが、ボールを曲げてしまっては良いスコアにはなりません。基本であるスイングを身に着けることが、ボールをコントロールでき、飛距離も伸びていくことを忘れないでください。

 また、身体のケアをしながら練習することで、飛距離アップはもちろんのこと、長くゴルフを楽しめるようになります。スイムストレッチエクササイズで肩や肩甲骨をしっかり動かすことで、血流が良くなり、柔軟性もどんどん高まります。練習前や自宅で5分行ってもらうだけで、スイングは見違えるように変わります。ぜひ、飛距離アップを叶えて、ゴルフをより楽しんでください。

松下利則(PGAティーチングプロA級)
和幸カントリー倶楽部(大阪府枚方市)所属
42年間の体育教師時代に水泳部の顧問を務め、自身も50歳まで水泳競技に挑戦。定年後の68歳の時に過去最高年齢にてティーチングプロの資格を取得した異色のティーチングプロ。

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