◆国内女子プロツアー<資生堂レディスオープン 6月29日~7月2日 戸塚カントリー倶楽部(神奈川県) / 6605ヤード・パー72>
3日目を終えた時点で、宮田成華、岩井明愛、藤本麻子、桑木志帆の4人が通算7アンダーで首位に並んだ『資生堂レディス』。最終日のラウンドも終盤まで一進一退の戦いとなり、1打差5位からスタートした櫻井心那と、首位スタートの桑木が通算10アンダーで並び、プレーオフに突入。2ホール目をバーディーとした櫻井が、念願のレギュラーツアー初優勝をつかんだ。
桑木志帆と櫻井心那が初優勝をかけたプレーオフへ
2週前に行われたリランキングで1位だった桑木志帆と3位だった櫻井心那。ともにツアー初優勝がかかるプレーオフにたどり着くまでの最終日は、状況が二転三転するラウンドとなった。
2023年のニューヒロイン 櫻井心那!年間5勝のステップ女王が挑む新たなステージ
首位タイスタートだった桑木は、前半2バーディーを奪い通算9アンダーまでスコアを伸ばし、岩井明愛と首位タイで折り返す順調な展開。
12番をボギーとした後、13番、14番で連続バーディーを奪い通算10アンダーで単独首位に立つも、15番でボギーを叩き9アンダー。再び岩井と首位を分け合う状況に。そして迎えた16番パー5。この勝負ホールで、この日5つ目のバーディーを奪った桑木が、10アンダーの単独首位に立った。
一方、首位から1打差の5位でスタートした櫻井。前半9ホールを2バーディー、1ボギー。後半に入っても10番、12番でバーディーを奪うも13番をボギーとし、16番が終わった時点では、同じ組で回っていた桑木に2打差をつけられていた。
後がなくなった17番パー4では、2打目をあわやイーグルかというスーパーショット。さらに18番パー4でも、桑木の目の前でバーディーパットを決め通算10アンダー。土壇場で首位に並んだ。
去年のステップ女王がレギュラーツアー初優勝
18番で行われたプレーオフ。1ホール目をともにパーとして迎えた2ホール目のセカンドショットは、桑木がピン手前約7メートル、櫻井がピン奥約3.5メートルにつける。
先に上りのバーディーパットを打った桑木がショートしたのを受けて迎えた櫻井のバーディーパットは、下りのスライスライン。これをきっちり沈めた櫻井は、右手で小さくガッツポーズ。そして、桑木とハグをすると、笑顔がはじけた。
2022年に下部ツアーのステップ・アップ・ツアーで史上初の年間5勝を挙げたステップ女王にとって、今回が嬉しいレギュラーツアー初優勝となった。
プレーオフで破れた桑木が2位。1打差の3位には岩井明愛、さらに1打差の4位には宮田成華が入った。