◆国内女子プロツアー<宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 6月8日~6月11日 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県) / 6513ヤード・パー72>
JLPGAツアー第15戦『宮里藍サントリーレディスオープン』の最終日は、19アンダーの単独首位でスタートした岩井ツインズの妹・岩井千怜が、5バーディー、1ボギーの68でラウンドし通算23アンダー。初日からトップを守り続ける完全優勝で今季2勝目、ツアー通算4勝目を挙げた。2位には、通算18アンダーの申ジエと山下美夢有が入った。
逃げる岩井千怜を追いつめる申ジエ
女子ゴルフ界のレジェンドである宮里藍さんの名前が冠につく今大会。32回目となるこの大会の頂点に立ったのは、勢いのある若手プロの1人である岩井千怜だった。
史上初姉妹プレーオフ制した岩井千怜!姉妹対決の夢物語がついにスタート
後続に5打差をつけて最終日を迎えた岩井は、1番パー5をバーディー発進。4番パー5でもバーディーを奪い、通算21アンダーまでスコアを伸ばした時点では、2位で追う申ジエとの差は依然5打。かなり有利な状況だったが、ここから同じ最終組でプレーする申ジエに追いつめられることになる。
前半9ホールを2バーディーの通算21アンダーで終えた岩井に対して、申ジエは4つのバーディーを奪い、通算18アンダーで折り返し。さらに、10番でボギーを叩いた岩井を横目に、申ジエは11番でバーディー。スタート時点で5打差あったリードが、7ホールを残す時点で1打差まで迫られた。
申ジエの追い上げに動じなかった岩井千怜
しかし、今季ツアー初優勝を飾った姉の明愛とのJLPGAツアー史上初双子ウィナーとして、すでにツアー3勝を挙げている岩井千怜は慌てなかった。
12番パー5をバーディーとし、リードを2打差に戻すと、迎えた14番パー4でもバーディーをゲット。申ジエがこのホールをボギーとしたため、リードも4打差に。ほぼ試合を決定づけた。
その後も1つバーディーを追加した岩井は、通算23アンダーでホールアウト。今季2勝目となるツアー通算4勝目を、初日から4日間ずっと首位を守る完全優勝で達成した。さらに今大会の上位2人に与えられる海外メジャー『AIG全英女子オープン』への出場権も獲得した。なお、5打差の2位には申ジエと山下美夢有が入っている。