若手パワー炸裂!佐藤心結&佐久間朱莉&岩井千怜のリゾートトラストレディスを振り返る

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(左から)佐藤心結、佐久間朱莉、岩井千怜 写真:Getty Images

◆国内女子プロツアー<リゾートトラストレディス 5月25日~5月28日 グランディ浜名湖ゴルフクラブ(静岡県) / 6500ヤード・パー72>

若い力の勢いが止まらない。JLPGAツアー『リゾートトラストレディス』は、21歳ながら昨年の年間女王、山下美夢有が4打差圧勝で2週連続優勝。その下の順位には、さらに若い面々がずらりと並んだ。ベテランの存在感がありつつも、それを凌駕する19歳、20歳、21歳のパワー全開の結果となった。

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初優勝に向けてスイッチが入った佐藤心結

最終日67の猛追で2位に入った佐藤心結 写真:Getty Images

 単独2位に入ったのは、現在19歳の佐藤心結だ。山下に5打差4位タイでスタートすると、6バーディー、1ボギーと猛追。さらにスコアを伸ばした山下には4打及ばなかったが、最終18番でも4メートルを沈めてバーディーを奪取。最後まで食い下がった。

 「最初からバーディー取ってどんどん伸ばしていこうっていう気持ちで。でもあまり優勝とか順位とかは気にしないで、目の前の1打に集中してプレーしようっていうのはずっと思ってました」と、最終組の1つ前でのびのびとプレー。申ジエ、穴井詩のベテラン2人を圧倒した。

 2021年『スタンレーレディス』で4人プレーオフに残り、渋野日向子に敗れて号泣した時には、まだアマチュアだった。2003年7月生まれ。ルーキーイヤーの昨年は、優勝こそなかったが後半に上位に入って、メルセデスランキング26位でシード権を獲得している。

 序盤戦に予選落ちが続いて苦しんだところから盛り返したのだが、実は今年も前週までの12試合で7回予選落ちしている。2週前からようやく調子が上向きになり、ここで2位に入って上位をうかがう。

 「今年もこのリゾートトラストレディスが起点になったので、来週以降もしっかり自分のプレーができるように、この結果に満足せずに、だんだん優勝争いをしていかないと。いい流れのままやっていきたいなっていうのはあります」

 調子が上がってきただけに、今後が楽しみだ。

「悔しいです」1打差から逆転失敗の佐久間朱莉

佐久間朱莉は1打差2位からの逆転ならず 写真:Getty Images

 「悔しいです」。1打差2位から逆転での初優勝を狙った、2002年生まれの佐久間朱莉が唇をかんだ。

 山下、岩井千怜と、このところ絶好調の2人との最終日、最終組。「あんまり緊張してるなっていう感じはなかったんですけど、すごい楽しいなって思いながらラウンドはできてました」と、振り返った優勝争い。

 今季はトップ10入りがこれまで3回と調子は悪くないが、「ちゃんとした優勝争いは初めてだったので、初めてでできてるなっていう感覚と、最終組だとギャラリーさんの数も全然違うので、そういうのがすごい励みになりながらやってました」と、ツアーの最高の部分を体験。成長を実感している。

 一方で、昨年女王の山下の強さも目の当たりにした。「本当にスキのないゴルフで」と、1歳しか違わない相手に歯が立たなかった。今季2度目の3位だが1つスコアを落として通算15アンダー。

 「なんかうれしくないです。悔しい気持ちしかないですね。また優勝できるように頑張りたいです」と、初優勝に闘志を燃やしている。

岩井千怜はパー5を攻めきれず4位タイ

岩井千怜は4位タイでフィニッシュ 写真:Getty Images

 シーズン2勝目に挑んだ2002年生まれの岩井千怜も、スコアを伸ばしきれなかった。

 山下と、双子の姉、明愛とのプレーオフを制したシーズン最初の優勝を含めて、直近7試合のうち4試合でトップ5と絶好調。この日は4打差からの逆転を狙ったが、得意のパー5でかみ合わせが悪かった。

 「2オン狙おうと思って頑張ったんですけど」と、4つのパー5のうちバーディーは1つだけ。ボギーが1つ、ダブルボギーも1つと、持ち前の攻撃ゴルフが裏目に出てしまった。

 結局スコアを1つしか伸ばせず、通算14アンダー。山下との差は7打に開き、4位タイに終わっている。予選落ちした姉の分まで、と奮闘した優勝争いには敗れたが、それでも20歳の勢いはまだまだ止まらない。

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