躍動した若い力!平田憲聖、中島啓太、金谷拓実、安森一貴の4人が全英切符をゲット

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全英への切符を手にした平田憲聖、中島啓太、金谷拓実、安森一貴(左から) 写真:JGTO images

◆国内男子プロツアー<〜全英への道〜ミズノオープン2023 5月25日~5月28日 JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)/7461ヤード・パー72>

首位と5打差でスタートした平田憲聖と、3打差から逆転を狙った中島啓太の2人が通算17アンダーで並びプレーオフへ。3ホール目でバーディーを奪った平田がプレーオフを制した。平田は、1973年のツアー制度施行後400人目のツアー初優勝者となった。全英出場権のかかった熱い戦いを振り返ってみよう。

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今年は期待の若手4人が全英オープン出場権を獲得

ホストプロの平田憲聖が嬉しいツアー初優勝 写真:JGTO images

 大会を主催しているミズノの水野明人大会会長は、用具契約を結んでいるホストプロ・平田の優勝に大喜び。「4日間ハラハラしていた。最後は、心臓が潰れるかと思った。平田プロの優勝は素直に嬉しいです。最終的には平田選手が、全英オープンでも活躍してくれたらと思っています」

 これを受けて平田も、「ホストプロとして、このミズノオープンで優勝できて本当に嬉しいですし、アマチュア時代からお世話になってきたことへの恩返しに少しはなったかな…と思います」と感激の表情。

 大会名でもわざわざうたっている通り、上位4枠でフィニッシュした選手に『全英オープン』出場権が贈られることでもおなじみの今大会。だが、昨年は、せっかく日本で全英切符が獲得できる環境を与えられながら、日本勢は全滅。

 優勝したスコット・ビンセント(ジンバブエ)と2位のアンソニー・クウェイル、3位のブラッド・ケネディ(ともに豪)と4位のジャスティン・デロスサントス(フィリピン)に「全英切符」は渡った。

 ところが今年は、一転して全員が日本選手ばかり。優勝した平田のほか、2位の中島啓太、3位タイの金谷拓実、安森一貴という、期待の若手が出場権をゲットしている。

 水野会長も、「全英オープンへの出場者については、昨年は日本人選手の出場権獲得者がいなかったので、今年は4枠とも日本人選手が出場権を獲得できたことも嬉しいです」と、素直に喜びを語っていた。

蟬川泰果が最終日ベストスコア63をマーク

ベスタスコア63をマークし5位タイまで浮上した蟬川泰果 写真:JGTO images

 初日90位タイと出遅れ、2日目も33位タイで予選を通過した蟬川泰果が、最終日になんと63の猛チャージ。5位タイの急上昇フィニッシュを演じた。

 4位以内には入れなかったが、蟬川は昨年、アマチュアながら「日本オープン」を制した資格で、「全英オープン」の出場権をすでに得ている。

 全英と言えば、「1日で四季が体感できる」と言われるほど天候が目まぐるしく変わり、強風との戦いも覚悟しなければならない。それだけに今週は、アマ時代から指導を受けている日本ゴルフ協会ヘッドコーチのガレス・ジョーンズ氏から指導を仰いでいる。

 ジョーンズ氏から、風に対応する低弾道ショット「スティンガーショット」の打ち方を教わったことで、スイングの矯正にも成功。10バーディー、1ボギーの63という大爆発につながった。

 いよいよ目前に迫ってきたメジャーへの対策は、今のところ順調に進んでいる様子だ。

石川遼は全英切符獲得失敗

 「密かにビッグスコアを目指していたんですけど、ティーショットがあまり良くなくて、ラフからセカンドショットを打つことが多くて、チャンス自体を作れなかった。」と悔やんだのは、全英出場権が得られるトップ4フィニッシュを狙った石川遼。3日目に67を叩き出し、33位から14位まで浮上。12アンダーで4位の鈴木晃祐に5打差まで迫っていた。

 冒頭の言葉が表す通り、この日は1番からティーショットが乱れた。

 ドライバーショットを右の茂みに打ち込み、2番パー5でもプッシュアウトと苦しい出足。難度の高い3番でボギーが先行しては、追撃もままならなかった。

 「チャンスでは取れたんですけど。スコアを出せる流れではなかった」と、結局18位で終わったフラストレーションのたまる1日を振り返った。

 次戦は『BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ』。開放的なリンクスコースから打って変わって、高い木々に囲まれた林間コースである宍戸ヒルズでの開催となる。

 ティーショットの重要性がさらに高まるだけに、「かなり狭いコースなので、マネジメントをしっかり考えながら」と自分に言い聞かせるように語った。優勝にはドライバーの立て直しが急務となる。

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