“黄金世代”の吉本ひかる 正念場のシーズンに狙うツアー初優勝!【開幕ダッシュで復活を目指す選手たち】

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吉本ひかるにとって今季は正念場のシーズン 写真:Getty Images

アマチュア時代にステップ・アップ・ツアーで優勝するなど、将来を期待されてきた存在の吉本ひかるだが、これまで惜しいところでツアー初優勝を逃してきた。2シーズン連続のシード落ちからどのような奮起を見せるのか。今季は正念場となりそうだ。

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夏場には激戦で2位もシード復活ならず

 2022年シーズン、吉本ひかるにとって惜しかったのは8月のNEC軽井沢72だ。

 首位に1打差2位と好発進すると、2日目には通算10アンダーまでスコアを伸ばして首位タイに立つ。最終日、最終組での久々の優勝争いは、大混戦となった。残念ながらバックナインに入ってスコアが伸ばせず、ルーキー岩井千怜に1打差で初優勝を許した。2位タイ。これが、シーズン唯一のトップ10入りとなった。

 QT38位から臨んだ序盤戦は、開幕から5試合連続予選落ちという苦しいスタート。その後も、なかなか調子が上がってこない。第1回リランキングでは41位に後退、出場できる試合でコツコツとプレーして、第2回リランキングで29位に再浮上して粘り強くプレーを続けた1年だった。

 メルセデスランキング68位でシード復活はならなかったが、QTは28位で突破。2023年序盤戦の出場権は手にしている。昨年のことを思えば、吉本は誰よりも順調な滑り出しを望んでいるに違いない。

アマチュア時代に下部ツアー優勝の実力も

 滋賀県出身。開幕5日前の2月25日に24歳の誕生日を迎えた。実力者揃いの”黄金世代“。プロ入り前年の2016年には、アマチュアとして出場したステップ・アップ・ツアー「ルートインカップ上田丸子グランヴィリオレディース」で優勝している。

 プロテスト合格後は、2017年にステップ・アップ・ツアー「日台交流うどん県レディース」で優勝。2019年は序盤戦から優勝争いに顔を出し、賞金ランキング28位で初シードを獲得している。

 だが、惜しいところで優勝には手が届かないまま、2020-2021年にシードを1年で失った。前述のように、昨年も奪回はかなわず、2023年は正念場を迎える。

“黄金世代”の1人として2シーズンぶりのシード復帰を目指す 写真:Getty Images

パーオン率を上げて結果を出す

 年女でもある2023年は、新たに「CPG GOLF」とウエア契約を締結。気持ちも新たに臨む。第1回リランキングまでに上位で結果を残して戦い続けることが第一だが、お預けになっている初優勝ができれば最高だ。

 カギとなるのは生命線でもあるパーオン率を上げること。好調だった2019年には、70.0935%でツアー30位だったパーオン率が、2020-2021年には60.8586%となってツアー87位に転落。2022年は64.4444%(71位)と持ち直しつつあるものの、まだ苦しいことは結果を見れば明らかだ。

 正確なショットを取り戻し、再びシード権を手にすることができるのか。吉本にとって大切な1年が始まる。

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