外国のコインや名前入りのオリジナルなど、ゴルファーの個性が見え隠れするボールマーカーですが、マーカーに関する意外と知られていないルールがあることをご存じでしょうか。知っておいて損はしない、ゆるいボールマーカーの規則を紹介します。
ルール規則に記載されているマーカーの約束事とは!?
ボールがグリーンに乗ったときに使用するマーカー。ゴルフ場のオリジナルのプラスチックマーカーをはじめ、キャップに付けるマグネットタイプだったり、キャラクターデザインのタイプだったり、様々なタイプが存在します。
グリーン上でボールマーカーを置くとき、なんとなくボールの後ろに置いている人も多いのではないでしょうか?そんなボールマーカーに関しても、ゴルフ規則にいくつかルールが記載されています。
ゴルフのルールブック「ゴルフ規則」には、「ボールマーカーを球の直後、または球のすぐ近くに置くこと」としか記載がありません。多くの人が行っているボールの後ろに置くのは正しいやり方なのですが、近くに置いてさえいればルール上は問題ありません。つまり、ボールの前にマーカーを置いても、ボールを元の位置に戻せば問題ありません。
ただ、周りのプレーヤーに誤解を与えかねないので、ルールを理解した上でボールの真後ろに置くのがスマートかもしれませんね。
マーカーの種類に関するルール
ゴルフ規則においてマーカーそのものに関しては、「拾い上げる球の箇所をマークするために使用する人工物(例えば、ティー、コイン、ボールマーカーとして作られた物や別の小さい用具)」と定義されています。
人工物というルールはあるので、コース上で拾った葉っぱや小石でマークしてはいけないようですね。
また、小さい用具という広い意味で解釈できるルールしか決められていないので、言い換えれば、どんなものでも代用できるということです。
個性を主張するアイテムとしてマーカーを利用したい
ボールマーカーの種類としては、帽子のつばに挟み込むクリップタイプや、パターのグリップエンドに差し込むグリップエンドタイプ、首から下げるペンダントタイプなど様々あります。デザインの好みだけでなく、その日のコーディネートに合わせたマーカーを選ぶのも楽しみの1つです。
また、ゴルフ規則にあるティー、コイン、ボールマーカー以外だと、カジノコインのようなものや、キャラクターの小さなフィギュアをマーカーとして使用する人もいるようです。最近は特殊な塗料が使用された、遠くからでもマーカーがはっきりと確認できるタイプもあります。
身の回りにある小さい用具、例えば将棋の駒だったりネクタイピンなんかもマーカーとして使えるかもしれませんね。
日常生活の中にある、ちょっとしたものをマーカーに活用すれば、それだけでオリジナリティ溢れるゴルファーに見られるはずです。
文/小此木慶太