◆米国女子プロツアー<シェブロン選手権 3月31日~4月3日 米国・ミッションヒルズCC(カリフォルニア州) 6884ヤード・パー72>
渋野日向子が米女子ツアーのメジャー初戦「シェブロン選手権」最終日に66をマークし、通算10アンダーの4位タイでフィニッシュ。来季シード権の獲得にも大きく前進した。
「最後は全力で頑張った」最終日に会心のゴルフ
米女子ツアーの今季メジャー初戦に挑んだ渋野日向子。最終日は7バーディー、1ボギーの会心のゴルフで66をマークし、通算10アンダーの4位でフィニッシュした。
やはり最後に何か起こしてくるのが渋野。3日目の77からの最終日に66。
「昨日(第3ラウンド)はすごく悔しかったので、最後は全力で頑張った。すごくうれしい」と笑顔を見せた。
2日目にも66をたたき出して単独首位に立ったが、3日目に崩れたことで、宿泊先で牛タン焼き20枚を「やけ食い」したエピソードを披露していたが、そんなやけくそ根性も彼女の長所だろう。
「何かしら一日はやらかす。できれば3日で終わりたい。スコアがいい3日だけを選ぶみたいな」と冗談で語っていたが、自分のゴルフをすべてさらけ出したうえでのこの結果。やはり見る者を引き付けるパワーが彼女にはある。
来季のシード権獲得に大きく前進
それにしてもメジャーに強い。
2019年AIG全英女子オープンでの優勝を皮切りに、20年の全米女子オープンでも4位。そして今大会の4位と結果を残した。21年の同大会(ANAインスピレーション)では予選落ちしたが、「去年よりも成長できたと感じる」と収穫の多い試合となった。
ちなみに来季のシード権を争う「CMEグローブ・ポイントランキング」でも、前週の133位から39位に急浮上し、同ランク80位以内のシード権獲得へ大きく前進した。
これは米ツアーを主戦場にする渋野にとって、腰を据えてプレーできる好材料となる。次戦は「ロッテ選手権」(4月13~16日、ハワイ州・ホアカレイCC)の予定。シード権は順位を気にせず、心にゆとりが出ることで今後の試合でも好成績が期待できそうだ。