ミセスになった上田桃子が逆転で今季初優勝!

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ミセスになった上田桃子が逆転優勝 写真:Getty Images

◆国内女子プロツアー<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 4月8~10日 石坂ゴルフ倶楽部 (埼玉県) 6475ヤード・パー72

最終日を3位から出た上田桃子が1イーグル、3バーディー、2ボギーの69で回り、通算9アンダーで今季初勝利を手にした。通算17勝目を手にした35歳は、海外メジャー制覇も視野に入れ、今も進化し続けている。

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若手の勢いに待った!35歳の上田桃子が逆転V

 若手の勢いが止まらない女子ゴルフ界。そこに待ったをかけたのが上田桃子だ。

 富士フイルム・スタジオアリス女子オープンの最終日。トップに2打差の3位からスタートした上田は、1番パー5で2オンに成功して、3メートルのパットを沈めてイーグルを奪取。続く2番パー3では、2メートルのバーディーパットを決めて単独首位に立った。

 しかし5番(パー4)のバーディーチャンスで、まさかの3パットのボギー。後続に並ばれた。

 「優勝は絶対自分がするんだという気持ちでずっとやっていました。最初の4ホールまでは完璧だったんですけど、5番でバーディーチャンスから3パットしてボギー。でもボギーを打っても並んでいたので、ここから始まりだなと思いました。スタートする前からこのコースはバーディーも出るけど、ボギーも出る。難しい流れは1日に1回は必ず来るだろうと思っていたので、5番から勝負だなと、意識していました」

 ここからが上田の真骨頂。集中力と経験値においては、若手に負けるわけにはいかない。

 13番、17番でバーディーを奪って勝利を手繰り寄せた。最終的には通算9アンダーで、2位に3打差をつけての圧勝。今季初優勝で、通算17勝目をマークした。

仲間に囲まれフラワーシャワーを浴びる 写真:Getty Images

“桃子対決”制し入籍後初V「集中してできる環境に感謝」

 また、この日は上田のほか、大里桃子と岸部桃子の3人の「桃子」が上位に並ぶという珍しい出来事も起こっていたが、「(桃子が)話題になり、それなら自分の日にしたいなと思っていた」と語っていた。

 今大会は毎年、米男子海外メジャーのマスターズと同週のため、「寝不足になりながらマスターズを見ていました。タイガー(・ウッズ)がプレーしているのはすごい」と感心しきり。最終日に着用した赤のウェアは、タイガー・ウッズに影響されてのこととも明かしていた。

 常にゴルフのことしか考えていないようにも思えるが、それは昨年6月に入籍し、新婚生活が始まったことも関係している。

 「(ゴルフを)集中して出来る環境には感謝しています。(夫には)結果で返せたのは良かった」

 この先に見据えるのは、目標でもある海外メジャー制覇。約2カ月後に迫る全米女子オープン(6月2~5日)にも出場を決めており、最高峰の舞台で自分の実力を試したいという欲は今も尽きない。

 「いつも全米ではコテンパンにされている。夢のような大きな舞台ですけど、こういう難しいコースで頭を使って頑張っていれば、大きな舞台につながっていくと思います」

 進化し続ける上田の活躍がますます楽しみになってきた。

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