◆米国女子プロツアー<ロッテ選手権 4月13日~16日 ホアカレイCC(ハワイ州) 6303ヤード・パー72>
渋野日向子が米女子ツアーのロッテ選手権で通算9アンダーの単独2位でフィニッシュ。優勝したキム・ヒョージュに一歩及ばなかったが、着実に成長を遂げていることを世界のゴルフファンに知らしめた。
3打差首位発進のキム・ヒョージュを猛追するも…
米女子ツアー「ロッテ選手権」の最終日。首位と3打差の2位から出た渋野日向子は逆転優勝を狙い、果敢に攻めのゴルフを展開。背中を追うのは韓国のキム・ヒョージュだった。
渋野の頭に優勝のチャンスがチラついたのは、17番パー4。キムがボギーにして10アンダーとなり、渋野は9アンダーの1打差に迫った時だった。
最終18番。追いつきたい渋野は、2打目を2オン狙いで勝負に出た。しかしグリーン手前でバウンドした球はバンカーへ。
「やっぱイーグル取らんと無理だろうな、と思ってはいました。果敢に攻めた結果です」
ここをパーとした渋野に対し、キムの第3打のウェッジショットは50センチにつくスーパーショット。
「あれはね、もうバンザイでしょ。あの状況で、私には打てない」と、相手に拍手を送っていた。
キムは18番をバーディーとして、通算11アンダーで通算5勝目をマーク。一方の渋野は最終日を2バーディー、ノーボギーで回り、通算9アンダーの単独2位で堂々のフィニッシュを果たした。
「前半(グリーンに)乗らなかったところが多かったけど、ノーボギーで回れたのはよかったです。後半、チャンスを決めきれなかったのが悔しい」
米ツアールーキーながら来季のシード権はほぼ確実に
米ツアー新人1年目の渋野だが、着実に成長を遂げている。すでに来季のシード権の獲得もほぼ確実視されている。
来季シード権を獲得するためには、シーズン終了までに「CMEグローブ・ポイントランキング」80位以内に入る必要がある。渋野は前週39位から日本勢トップの15位(498・625点)に順位を上げており、前半戦で少しは心の余裕ができたはずだ。
「優勝はできなかったですが、個人的にはよく頑張った結果かな」
すでにメジャー初戦のシェブロン選手権でも4位と結果を残し、今大会でも2位と絶好調。今季の初優勝は近いかもしれない。