◆国内女子プロツアー<パナソニックオープンレディース 4月29日~5月1日 浜野ゴルフクラブ(千葉県) 6660ヤード・パー72>
初優勝から2週連続でのツアー2勝目に挑んだ高橋彩華のパナソニックレディスオープン最終日は、2つスコアを伸ばしたものの優勝した西郷真央には届かず、3位タイに終わった。
3位タイに終わった高橋彩華 ツアー2勝目はお預け
高橋彩華のツアー2勝目は、国内メジャーの舞台に持ち越された。
前週のフジサンケイレディスで待望の初優勝を飾った高橋は、続くパナソニックオープンレディスの最終日も首位に3打差でスタート。2週連続優勝がかかるなか、「自分が納得いくゴルフが出来たら、良い優勝争いにかかってくるのかなと思います」と、自然体で臨んだ。
試合が行われた浜野ゴルフクラブでは、2019年、2021年と過去2回プレーして、いずれも予選落ちしている。そのため、試合前にはまずは予選通過を目標に掲げたほど謙虚な気持ちで試合に入った。
風も強く、雨もちらつく最終日は、最終組の1つ前でプレー。通算8アンダーで首位のテレサ・ルー、6アンダーの西郷真央を追う形でスタートすると、忍耐強いプレーで2番、8番でバーディー。前半は、通算10アンダーまでスコアを伸ばしたルーに3打差のままピタリとついていった。
後半に入ると、12番パー5でもバーディーを奪い8アンダーとして、最終組の西郷に2打差をつけ、首位のルーに1打差まで迫った。「(2週連続を)意識は特にしてないですが、流れがそんなに良いわけではなくて耐えながらその中で精一杯をやろうかなって感じでした」と、目の前のプレーに集中した。
17番で痛恨のボギー 逆転優勝への流れを逃す
ところが、今季すでに3勝している西郷が、12番でバーディ、15番パー4ではドラマチックなイーグルを決め9アンダーに。後ろから聞こえてくる大歓声。だが、高橋は淡々とプレーを続けた、16番でいいパーパットを決めて、残り2ホールでの逆転を狙う。
17番パー3では、イメージ通りのティーショットを打ったつもりが思ったほど距離が出ず、ボギーで万事休す。パー5の最終18番でもバーディーが取れず、通算7アンダー。10アンダーまでスコアを伸ばして優勝した西郷とは3打差の3位タイに終わった。
次週のビッグタイトルで昨年のリベンジ
「強いて言うならもうちょっと伸ばせたのかもしれないんですけど、この風の中ではいいゴルフをしていたのかな」と、自分のプレーを客観的に振り返った高橋。優勝を切望し、「最終組イップス」と自虐的に話していた時期を乗り越えた今だからこそ、淡々と自分のプレーすることの大切さを知っているのかもしれない。
次週は、シーズン最初の国内メジャー、ワールドレディスサロンパスカップ(5~8日、茨城・茨城ゴルフ俱楽部西コース)。同じ茨城の東コースが舞台だった昨年、3打差単独首位で最終日を迎えながら、バックナインで自滅。西村優菜に逆転を許した因縁の大会だ。
いくつもの優勝争いに敗れた中でも「一番悔しい」と言っているだけに、勝ちたい気持ちも大きい。それでも「セッティングは難しいと思うので、狙ったところに打てるように試合の中でも調整して行ければと思います」と冷静に臨む。