◆国内女子プロツアー<ブリヂストンレディスオープン 5月19日~5月22日 袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県) 6713ヤード・パー72>
渋野日向子が米国から帰国して出場したブリヂストンレディス2日目。2オーバー・67位タイからの巻き返しを図ったが、逆にスコアを1つ落として69位タイでホールアウト。渋野の今季国内初戦は予選落ちに終わった。
たくさんのギャラリーさんがいてくださったのに…
米国を主戦場にしている渋野日向子が、全米女子オープン(6月2日~5日、ノースカロライナ州パインニードルズロッジ&GC)を前に帰国し、今季国内ツアー初戦となるブリヂストンレディスに出場した。
日本で見られる機会が少ない2019年全英女子オープン優勝者を見ようとギャラリーも大勢集まったが、プレーは今ひとつ。初日が2バーディー、4ボギーで2オーバー。2日目も、2バーディー、3ボギーと振るわず、通算3オーバーの69位タイ。カットラインに1打及ばず予選落ちとなり、2日間で姿を消した。
「たくさんのギャラリーさんがいてくださったのに、前を向いてお顔を見ながら歩くことができなかった」と、申し訳なさそうに振り返った2日目の18ホール。1番で第2打をグリーンオーバーさせて寄せきれずボギーを先行させると、4番もボギーでスコアを落としてしまう。
10番でやっと、残り97ヤードの第2打を1.5メートルにつけるバーディーを奪ったが、13番では10メートルを3パットしてボギー。2.5メートルのバーディーを奪った16番で希望をつないだが、17、18番はスコアカード通りで、週末のプレーはかなわなかった。
耐えなきゃいけないゴルフになってしまった
初日2711人、2日目3251人。平日にしては多いギャラリーの多くを引き連れて渋野はプレーした。
メジャーや、日本人の多いエリアの試合はそれなりのギャラリーがいるが、米女子ツアーのギャラリーは日本ほど多くない。それだけに、渋野は、「あれだけたくさんのギャラリーさんの前で(プレー)するのは久しぶりだったので緊張感がありましたし、スタートホールに行く道が拍手で迎えられたのはうれしかったですけど、応援を力に替えられず、残念な結果ではありました」と、初日から悔しさを口にしていた。
「フェアウェーが少なくチャンスも少ない1日。耐えなきゃいけないゴルフになってしまった」と、2日目も思うようなプレーができず、もどかしいまま試合は終わってしまった。
次は今季2戦目のメジャー、全米女子オープン
次の試合は、シーズン2戦目のメジャー、全米女子オープン。今季最初のメジャー、シェブロン選手権では、優勝が狙える位置にいながら4位に終わって悔しい思いを味わっている。
全米女子オープンはコロナ禍で異例の12月開催となった2020年は4位といい結果を出したが、昨年は予選落ち。笹生優花と畑岡奈紗がプレーオフで激突する様子を、指をくわえて見ているしかなかった。
それだけに「4日間戦っていい状態でUSオープンに行きたかったけど、やってきたことが全く発揮できず、毎日、毎日課題が増える感じです」と、悔しさを隠さなかった。
自信をつけて弾みにするはずが、まさかの予選落ち。常に課題があるのはアスリートとしては当然のことだが、結果を出さなくてはいけない宿命も背負っている。大一番でトレードマークのスマイルを見せることができるのか。来週、再渡米後の調整に賭ける。