◆国内女子プロツアー<ブリヂストンレディスオープン 5月19日~5月22日 袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県) 6713ヤード・パー72>
国内女子ゴルフツアーのブリヂストンレディス最終日。首位に1打差から出た有村智恵は1バーディー、4ボギーの75で通算6アンダーの7位で終えた。2018年以来となる4年ぶりの優勝はならず、「ショットも最後の最後まで修正できなかった」と悔しがった。
最終日に失速 夫の前での優勝かなわず
4年ぶりの優勝がかかった大一番。ブリヂストンレディスの最終日・最終組に姿を現した有村智恵の表情は、少し硬く見えた。
同組にはいま勢いに乗る2001年度生まれの“新世紀世代”、西郷真央と山下美夢有の若い2人。そこにベテランが割って入るのだから、緊張しないわけがない。
やはり動きに硬さがあった。前半は1ボギー。後半に入っても11番パー4、14番パー4でボギーとスコアを落として優勝争いに加われなかった。16番パー5でようやくバーディーが来たが、17番パー3で再びボギー。スコアを3つ落としてホールアウトし、通算6アンダーの7位タイで終えた。
前日には、「勝つ姿を見せたい人もいる。それがモチベーションになっている」と意気込んでいた有村。昨年12月に結婚した夫の前で優勝する姿を見せたかったが、惜しくもかなわなかった。
「今日はパッティングが決まらなかったのが一番大きかったです。ショットも最後の最後まで修正することができずで、この2日間この位置で回ることが不思議なくらいの調子でした。自分の中ではいい収穫もありました、この調子のなかで最終組として、こういう時にどういう動きが出るのかが久々に体感できました」
「優勝したい気持ちがより一層強くなった」
収穫といえば、緊張感のある中でいま旬の若い2人と真剣勝負ができたことだろう。
「こんなに毎回、最終組で回っている子たちでも緊張するんだな、力が入るんだなと思いました。でも、みんな苦しみながらも成績を残していて、最後の方はいいショット、いいパットを連発していましたよね。私とはそこの差かなと思いました」
今の歳になってからも、若い選手から学ぶことがたくさんあるという有村。4年ぶりの今季初優勝とはならなかったが、単独7位は今季最高の成績。これでさらに欲が出てきた。
「優勝したい気持ちがより一層強くなりました。今度こそ3日目までだけではなく、4日目まで良いプレーができるような技術、体力を身に着けて優勝したい」
国内ツアー14勝のベテランは、これからも貪欲に勝ちにこだわる。