山下美夢有が逆転で今季2勝目。全英切符も獲得!

  • URLをコピーしました!
宮里藍さんからトロフィーを渡され笑顔の山下美夢有 写真:Getty Images

◆国内女子プロツアー<宮里藍サントリーレディスオープン 6月9日~6月12日 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県) 6527ヤード・パー72>

山下美夢有が鮮やかな逆転劇で今季2勝目、ツアー通算3勝目を挙げた。宮里藍サントリーレディスの最終日、タフなセッティングに風も強い中で4バーディー。プレーした72人中ただひとりノーボギーでプレーして、藤田さいきを逆転。通算12アンダーで優勝し、全英女子オープン出場権も獲得した。

INDEX

最終日のノーボギーは72人中ただ1人

 地元関西で山下美夢有が強さを見せた。

 藤田と4打差の通算8アンダー2位タイでスタートした直後、パー5の1番で2メートルのバーディパットを沈めると、いいリズムでプレーを続ける。4番でも2メートルのチャンスを沈めて10アンダー。「1ホール、1ホールをどう攻略していくかを考えてやってました」と、最終組の1組前で、集中したのが奏功した。

 5組前の勝みなみが、前半6アンダーの猛チャージで首位の藤田に迫る勢いを見せたが、山下は淡々と自分のゴルフを続けた。

 10番で奥から4メートルのバーディーを奪い、混戦模様になる中で存在感を見せる。難易度の高い14番でもしっかりと風を読み、残り151ヤードを7番アイアンで手前1.5メートルに乗せると、この日4つ目のバーディーで通算12アンダー。グリーンをはずした最終18番も、しっかりとアプローチを寄せてパーセーブして藤田と並ぶ首位でホールアウトした。藤田の18番ボギーで優勝が決まると、トレードマークの笑顔を弾けさせた。

苦手意識のあった4日間大会で今季2勝目

 5月のワールドレディスサロンパスカップに続く4日間大会での優勝。昨年までは苦手意識があった4日間大会。「初日から延ばすことができていないので」と、苦笑したが、尻上がりにスコアを伸ばせるのが、ゴルフの組み立てに合っているようだ。

 公式戦でもあるワールドレディス優勝が自信につながっている。「上位で戦っていても最終日にスコアを伸ばすことができている」と、言葉通りのプレーを展開した。

 今季絶好調の西郷真央と同じ2001年生まれの20歳。「(西郷は)すごいという気持ちで、私も負けないという気持ち。本当に良い同期だと思っています」と、刺激がいい方に作用している。

 大阪府寝屋川市出身の山下にとって、サントリーレディスは小学生の頃に見に来たことがある大会。木戸愛や比嘉真美子と一緒に撮った写真が、自宅に飾ってあるという。家族や親せき、友人など20~30人が応援に来てくれたという最終日。「テンションが上がります」と言う関西で、最高の結果を出した。

海外メジャー「全英女子オープン」への出場にも前向き

全英女子への出場権を獲得「上位で戦いたい気持ちもある」 写真:Getty Images

 今大会は、優勝と2位の選手、さらに大会終了後の賞金ランキング上位3人には、8月の全英女子オープン(4日~7日、スコットランド・ミュアフィールド)への出場権が与えられる。ロレックスランキングで出場資格のあった全米女子オープン出場は回避した山下だが、全英出場には前向きだ。

 「行きたい気持ちもある。行ったからには、予選を通って上位で戦いたい気持ちもある。今のこの技術で行けるのかどうかという思いもあるので」と前向きな気持ちを見せている。

 言い換えれば、結果が望める調子なら出場するということ。風が強い中でのノーボギーに、「すごく自信になりました」と口にしていることを考えれば、全英にも期待がかかる。

 メルセデスランキングも3位から西郷に続く2位に浮上。「まだまだ始まったばかりですし、前半なので、もっともっと優勝目指していこうかなと思っています」と、笑顔で宣言しており、シーズンのカギを握る存在になりそうだ。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

LET’S SHARE
  • URLをコピーしました!
INDEX