古江彩佳がメジャー制覇へ単独首位発進!!西村優菜5位タイ、渋野日向子は苦しいスタートに

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古江彩佳がメジャー制覇へ好スタート 写真:Getty Images

◆海外女子プロツアー<アムンディ エビアン選手権 7月21日~7月24日 エビアンリゾートGC(フランス) 6523ヤード・パー71>

古江彩佳がメジャーの舞台で最高のスタートを切った。2022年のメジャー第4戦、アムンディ・エビアン選手権初日(現地時間21日)、8アンダーでプレーした古江は、ネリー・コルダ(米)、ブルックス・M・ヘンダーソン(カナダ)に1打差の単独首位に立った。西村優菜も5アンダー5位タイといい位置につけたが、対照的に渋野日向子は3オーバー111位タイと苦しい初日となっている。

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バーディーが止まらない古江彩佳が単独首位発進!

 スイスとの国境近く、レマン湖のほとりに広がる輝くようなリゾート地。快晴微風の穏やかなコンディションの中で、古江は楽しそうに18ホールプレーした。

 12時51分、キム・ヒョージュ(韓)、ハナ・グリーン(豪)のメジャー優勝経験者2人とスタートインコースからスタート。10番でボギーが先行したが、14番からの3連続バーディーでリズムに乗った。18番のパー5でも上から7メートルを沈めて3アンダーにし、気持ちよさそうに後半につなげた。

 2番2メートル、3番1メートル、6番1.5メートルとあっさりバーディーを重ねる。7番では左上3メートルからの下りフックラインをも鮮やかに決めた。最後の9番でも1.2メートルを沈めるバーディーフィニッシュ。8アンダーの単独首位発進に、トレードマークの笑顔が弾けた。

 「ボギーをはじめに打ったのが逆に良かったのかもしれないです。ボギーの後、バーディーを取らなきゃいけない気持ちがよかったと思います」

 脳裏には、昨年4位タイになったいいイメージがある。公式会見でも、「このコースは好きです。去年のビデオを見ていいプレーができると考えていました」と語っている。

 ルーキーとして戦う米ツアーでは、初戦から9試合続けて粘り強いプレーで予選通過を続けた。10試合目のバンク・オブ・ホープLPGAマッチプレーでは決勝まで進んで2位。いい流れに見えたところでメジャーの試練にさらされた。全米女子オープン、全米女子プロと2試合続けて予選落ち。その後、1度日本に戻って、ニッポンハムレディスに出場して26位タイに入っている。
 
 稲見萌寧と賞金女王争いを繰り広げ、休む暇なく米ツアーQTに挑んだ昨年、そして1月末からの米ツアールーキーシーズンと目の回るような日々を涼しい顔で乗り切ってきていたが、ようやく自宅で少しリフレッシュした。残る2試合のメジャーに向けての調整もしっかりして乗り込んできた今大会。このまま笑顔でビッグタイトルに向けて突き進む。

パッティングとコースマネジメントで西村優菜も好スタート!

5位タイの好スタートを決めた西村優菜(写真はニッポンハムレディス) 写真:Getty Images

 大会初出場の西村優菜も、5アンダー、5位タイスタートと、我が物顔でコースを攻略した。

 7人の日本勢の先陣を切って午前9時3分にコースに出ると、3番で1メートルを沈める幸先のいいバーディー発進。7番でも1.2メートルを決めて2アンダーで前半を終えた。

 心地よいリズムのパッティングは、バックナインに入っても衰えることはなかった。右50㎝にピタリとつけた10番バーディーの後、難しいホールもうまくしのいで、15番では2メートルを決めて4アンダー。17番でも手前3メートルを入れてこの日5つ目のバーディー。ノーボギーのまま戻ってきた。

 「初日からすごくいいゴルフができました。パットのフィーリングがすごくよくて…。2番もそうでしたけど、後半も何度かピンチがあったのですが、うまくプレーできてよかった。いいリズムで全部(のクラブが)振れてました」。自信を少しのぞかせながら、そう分析した初日。

 「ピンポジションからうまく逆算してマネジメントできた」と、うまく攻略したコースで残り3日間の勝負に出る。

111位に沈んだ渋野日向子「ムチャクチャな1日」

渋野日向子は111位タイの苦しいスタート(写真は全米女子プロ) 写真:Getty Images

「ホントに内容的にはムチャクチャな1日だったのですごく悔しいです」と、唇をかんだのは渋野日向子だ。

 3ホール目の12番で4.5メートルをバーディーとした時には笑顔も見えたが、13番ですぐにボギー。思うようなショットが打てないドライバーショットに苦しいプレーが続く中、何とかパーを重ねていくが、3番で2つ目のボギーを叩いてしまう。

 4番もグリーン左のラフからボギーとしてのしかかる重苦しい空気に表情は曇ったまま。8番パー3でもグリーン左のラフからボギーとして、パー5の9番でも4メートルのチャンスを決めきれずに3オーバー、111位タイ。2019年全英女子オープン優勝者として、2日目の巻き返しに賭ける。

 そのほかの日本勢は、米ツアー6勝のエース畑岡奈紗が2アンダー、27位タイと、待望のメジャー優勝へまずまずのスタート。日本で最高のシーズンを送りながら、海外でも試合出場を続けている西郷真央も1アンダー、39位タイと、悪くない初日となった。

 何とか踏みとどまったのは、2021年全米女子オープン優勝の笹生優花。一時は4オーバーまでスコアを落としながら、「オーバーパーで終わるのはイヤ」とナイスカムバックしたが、それでもイーブンパーの64位タイ。

 渋野と同じ3オーバー、111位タイでホールアウトした東北福祉大2年でアマチュアの橋本美月は、初出場のメジャーの舞台に戸惑いを見せた。橋本自身は難しく感じたというセッティングの中で、周囲がアンダーパーを次々と出す様に呆然としながらも、経験を重ねている。

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