西郷真央が15位タイに浮上!メジャー最終日へ「自分らしく全力で頑張れたら」

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15位タイに浮上した西郷真央(写真はブリヂストンレディス) 写真:Getty Images

◆海外女子プロツアー<アムンディ エビアン選手権 7月21日~7月24日 エビアンリゾートGC(フランス) 6523ヤード・パー71>

西郷真央が、メジャーの舞台でも実力を発揮し始めた。今季メジャー第4戦、アムンディ・エビアン選手権の3日目(現地時間23日)に、6アンダー、ボギーフリーでプレーして通算8アンダー。首位に9打差ながら日本勢最高の15位タイに浮上した。古江彩佳はイーブンパーと足踏みして通算7アンダー。3つスコアを伸ばした西村優菜と同じ、22位タイで踏ん張っている。畑岡奈紗は出だしに苦しみ、通算6アンダーの29位タイに後退している。首位はブルック・ヘンダーソン(カナダ)の通算17アンダー。2打差でユ・ソヨン(韓)が追う展開となっている。

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西郷真央、西村優菜が上位浮上!

 今年、日本ツアー序盤戦で見せたような勢いを、西郷がメジャーの舞台でも見せた。

 通算2アンダー42位タイで予選を通過し、この日のプレーは10番からとなった。6ホール静かにスコアカード通りのプレーが続いたが、16番で最初のバーディーを奪取。続く17番もバーディーとして、通算4アンダーで後半に入る。

 3番、4番、6番とバーディーを重ねて、最後の9番パー5でも、グリーンの右から1メートルに寄せてバーディー。6アンダー65で回り、通算8アンダー。日本人最上位の15位タイに浮上した。

 「ピンポジションは(毎日)変わるので、考えすぎずに集中して打つことを心がけた」という作戦が奏功してのボギーフリー。最終日に向けても、「自分らしく全力で頑張れたらいいなと思っています」と、リラックスして臨むつもりでいる。

 あこがれの選手とのプレーでいいリズムで回ったのが西村だ。

 チョン・インジ(韓)と同じ組で10番からスタートすると、4バーディー、1ボギーで3つスコアを伸ばして通算7アンダー。30位タイから22位タイにジワリと順位を上げた。

 チョンとのラウンドに、「スイングテンポが一切崩れない。憧れの選手と18ホールラウンドできて幸せでした。60台目指して楽しくバーディーが取れるよう頑張ります」と、満面の笑みで語った。

22位タイに順位を上げた西村優菜(写真はニッポンハムレディス) 写真:Getty Images

古江彩佳、2番のダブルボギーでリズムに乗れず

 古江彩佳には、2番で落とし穴が待っていた。

 初日に8アンダー単独首位発進し、2日目も7アンダー、11位タイと踏みとどまって迎えた3日目は、1番パーで滑り出した。続く2番は、162ヤードだが32ヤードの打ち下ろしとなる難ホール。レマン湖を望む絶景からのティーショットが、グリーン左のバンカーにつかまった。ダウンヒルの難しいライからの第2打は、惜しくも壁を越えずに再びバンカーへ。第3打はグリーンに乗ったものの、ボギーパットも入らずダブルボギーにしてしまう。

 それでも、いつものペースを崩さない。4番では4メートルのチャンスを絶妙なタッチでカップに沈めて1つ取り戻した。7番のボギーで再び通算5アンダーに沈んだが、チャンスをうかがう姿勢はキープしたまま。16番で8メートルの長いバーディーパットを沈めて見せた。パー5の18番の第2打は、カップの切られた上段までは上り切らなかったものの、しっかりとグリーンをとらえた。2パットのバーディーフィニッシュ。スタート時の通算7アンダーにカムバックしてこの日のプレーを終えた。

 「流れ的にはずーっといまいちだったし、パットも入ってくれないラウンドだったなと思います」と振り返った。ダブルボギーを叩いた後、「なかなか切り替えできなかったです」という苦しい1日。それでもずるずると崩れることなくイーブンパーで乗り切ったのは、強いメンタルがあればこそだ。

 首位のヘンダーソンとの差は10打に広がったが、あきらめてはいない。「集中してアンダーで回りたい」という最終日に向けて、再び闘志をかきたてている。

古江彩佳は最終日に闘志「集中してアンダーで回りたい」(写真はエビアン選手権2日目) 写真:Getty Images

出だしの3連続ボギーから踏ん張った畑岡奈紗

 最終日に優勝が狙える位置に浮上する気持ちで、通算7アンダー11位タイからのスタート。だが、1番のティーショットが右へ行き、2打目でグリーンが狙えないところからボギーでスタート。立て直せないまま2番、3番とボギーが続き、いきなり3ストロークを吐き出した。パットが次々と決まった前日とは別人のようなガマンのプレーが続く。

 9番パー5で第2打をグリーン左に運び、ここから2メートルに寄せてようやく初バーディーで一息ついた。バックナインに入ってからも攻撃の手は緩めず、3バーディー、2ボギーと出入りの激しいゴルフだったが、それでも1つスコアを落としただけにとどまった。

 「ティーショットをはずしちゃいけないところではずすのが多くて、セカンド以降もグリーンをとらえることが厳しい状況でした。パッティングの距離感もあってなかった」と、自己分析した第3ラウンド。

 「上とは(スコアが)離れてしまって(逆転優勝は)難しい状況にはなりましたけど、スコアを伸ばしていきたい」と、最終日に向けて気合を入れなおした。

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