今年活躍が期待されるルーキーを紹介する企画の最終回は、5回目のプロテストで合格を勝ち取った植手桃子です。
高校時代の先輩・堀琴音の影響でプロを目指す
2021年、植手桃子は5回目のプロテストで悲願の合格を勝ち取りました。今年9月で25歳。高校卒業後の数年間で合格を勝ち取る選手が多いなか、彼女は何度落ちても諦めきれませんでした。
それはゴルフの名門・滝川第二高校時代に、2つ上の先輩だった堀琴音の影響が大きかったといいます。
「当時からうまい選手だった琴音さんとゴルフをしているうちに、私もプロを目指したいって思うようになりました」
端正な顔立ちからは想像できないほどの忍耐力、そして負けず嫌いな性格。プロテストに落ちるたびに悔しさを練習にぶつけてきました。
これまで「どこかでイケる」との慢心があったそうですが、5回目のテストまでにはアプローチとパターの練習量を増やし、メンタルに関する本を読み漁ってノートに整理。試合に挑む心構えを学びました。そして、ショートゲームの向上と緊張しないメンタルが功を奏してプロテストを勝ち取りました。
<プロフィール>
うえて・ももこ/1997年生まれ、兵庫県出身。滝川第二高校出身で2学年上に堀琴音がいた。高校卒業後、5回目のプロテスト(2021年)に合格。
写真:Getty Images
まずはステップ・アップ・ツアーでの優勝を目指す
2021年はレギュラーツアーにも3試合出場。2試合は予選落ちでしたが、NEC軽井沢72ゴルフトーナメントでは71位(短縮競技)に入っています。また、同年のステップ・アップ・ツアーには7試合出場し、京都レディースオープンで自己最高の4位タイに入り、結果を残しています。
今季はステップ・アップ・ツアーが主戦場となりますが、「ここで初優勝を目指したい」と意気込んでいます。結果を残せれば、人気爆発の予感が漂います。