今年活躍が期待されるルーキーの中でも大型ルーキーと言われているのが、アマチュアながら、去年のスタンレーレディスで渋野日向子らとプレーオフを戦った佐藤心結です。
アマチュア時代にプレーオフを経験した大型ルーキー
“大型ルーキー”という言葉を久しぶりに聞いたのは、2021年に18歳の佐藤心結が登場した時でした。
当時、高校3年生でアマチュアだった彼女は、同年10月の国内ツアー「スタンレーレディス」で、渋野日向子、ペ・ソンウ、木村彩子と通算10アンダーで並びプレーオフに進みました。優勝したのが人気プロの渋野ということもあり、アマチュアながら最後までプロと堂々と渡り合った佐藤の名をゴルフファンに知らしめるには十分でした。
その後行われた2021年11月のプロテストでは、4位で一発合格。同12月のファイナルQTでは、11位で通過する実力を見せつけ、2022年ツアー前半戦の出場資格を得ました。
中学時代に砲丸投げの地区大会で優勝した剛腕
<プロフィール>
さとう・みゆ/2003年生まれ、神奈川県出身。昨年のプロテストに一発合格した18歳の“大型ルーキー”。昨年10月のスタンレーレディスでプレーオフ進み、優勝した渋野と並んで注目を浴びた。
写真:Getty Images
彼女の武器は力強いドライバーショットで、時に300ヤード近く飛ばすこともあるそうです。というのも、中学時代は陸上競技の砲丸投げで神奈川県の地区大会で優勝したこともあるほどの剛腕。昨年のスタンレーレディスでも、ドライビングディスタンスは260ヤードで1位でした。
新人ながら、今年からニトリが所属契約を結んだことも期待の表れです。今季は開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」から出場し、13位タイでフィニッシュ。18歳とは思えない堂々したプレーで、初優勝への期待も高まっています。
目標は「まずは1勝とシード権獲得」と語っていますが、将来的には海外メジャー制覇も視野に入れているとのこと。
プロ1年目を「勝負の年」と位置付けている佐藤。着実に経験を積めば、大化けする可能性十分です。