岩井千怜の2週連続優勝を間近で見た先輩プロの本音とは

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岩井千伶(左)を祝福する勝みなみ(中)と若林舞衣子(右) 写真:Getty Images

◆国内女子プロツアー<CAT Ladies2022 8月19日~8月21日 大箱根カントリークラブ(神奈川県) 6638ヤード・パー72>

NEC軽井沢72ゴルフトーナメントでの初優勝に続いて、CATレディースで2週連続優勝。先輩プロたちは、岩井千伶の実力をどう見ているのか。最終組を回った2人をはじめとする、先輩プロたちのコメントを集めてみた。

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勝みなみはその粘りを絶賛

 3打差の3位からスタートし、最終日の最終組を一緒に回った勝みなみは、その粘りに舌を巻いた。

 「ホント、粘って粘ってという感じで、ちゃんとコースマネジメントも出来ている。全然新人という感じはなくて、落ち着いていたので、彼女は活躍すると思います。私も負けないように頑張りたい」と、4歳年下の新星に強烈な刺激を受けた様子だった。

ベテランのママさんゴルファー・若林舞衣子も脱帽

ママさんゴルファー・若林舞衣子も技術の高さに脱帽 写真:Getty Images

 首位に2打差の9アンダーと、トップに最も近い位置でスタートし、1番のバーディーで1打差に迫ったのが34歳のママさんゴルファー・若林舞衣子だった。

 だが4番でボギーが出ると出入りの激しいゴルフとなり、差を詰め切れず。13番では「パーパットを狙いに行って、返しが入らなくて」痛恨のダブルボギー。万事休した。

 「(岩井は)本当にトータル的に見てバランスがいい技術を持っている。パッティングもいいタッチで打てていて、そこを見習わないとな、と思いました」と、謙虚にその技術の高さを認めた。

すでにプレーオフはないと読んでいた山下美夢有

1打差まで詰めた山下美夢有もプレーオフは「厳しい」と自覚 写真:Getty Images

 最終日に1イーグル、6バーディーの「64」の猛追劇を演じた山下美夢有だが、最終ホールに岩井が来ても、プレーオフに備えて練習することはしなかった。優勝には1打足りない。それを、山下が誰よりも自覚していたからだ。

 14番パー4のバーディーで、前日まで7打差あった岩井をとらえたが、17番パー3で下からの絶好のバーディーチャンスを逃した。アテスト後はパッティング練習もせず、画面で岩井のプレーを見ていた。

 「18番も(岩井が)バーディーが獲れそうなピン位置だったので、『これは厳しいかな』と思っていました」と明かした。

 大会のコース記録については、「あと1つ獲りたかったです」と悔しがった山下だが、2位の賞金528万円を獲得して賞金ランキングトップは死守。2位のメルセデス・ランキングは、首位の西郷真央との差が67.39ポイント。モチベーションを挙げる材料には事欠かないだけに、惜敗で得た課題をどう今週の試合に生かしてくるのかにも注目したいところ。

 昨年の賞金女王である稲見萌寧、今季好調で海外メジャーのエビアンでも3位に入った西郷真央らも調子を取り戻しつつある。岩井の3週連続優勝を阻むべく、トッププロたちは猛反撃に向け態勢を整えている。

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