初心者は特に注意!スロープレーがダメなわけ【いまさら聞けないゴルフのマナー&ルール】

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写真:Shutterstock

ゴルフは楽しいけど、基本的なマナーやルールがちょっと面倒と感じている人も少なくないでしょう。しかし、ルールとマナーを覚えることは、ゴルフをより楽しくさせてくれるものでもあります。今さら聞けないことや、長い間ゴルフをしているのに「えっ!?そうだったの?」と、あとから知ってびっくりすることなど。基本的なマナーやルールについて、わかりやすく紐解いていきましょう。

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日没までにホールアウトできない?最後は夕日との追いかけっこ!

 『Play fast』や『スロープレーをなくしましょう』などなど、ゴルファーならこんなキャッチコピーを、クラブハウスのレストランやトイレ、乗用カートなどで目にしたことがあるでしょう。『ハーフ(9ホール)は2時間15分以内で』など、具体的なバージョンもありますよね。

 基本的にゴルフ場ではスロープレーはNGです。前の組のペースも影響しますが、できるだけ速くプレーすることが推奨されています。

 それにしても、スロープレーはなぜそんなに嫌がられるのでしょうか。根本的なことがわかると、できるだけプレーを速くしようと考えるようになるはずです。

ゴルフ場の渋滞は交通渋滞と仕組みは同じ

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 ご自身のプレーで、最も遅い組でスタートする日のことをイメージしてみてください。ナイター設備がある一部のゴルフ場を除き、自然相手のゴルフでは日没までにホールアウトするのが基本です。理由は簡単、ボールもコースも見えなくなってしまうからです。

 そのためゴルフ場では、明るいうちにホールアウトできるように計算し、スタート時間を決めています。「本日の最終スタート〇時△分」などと書いてあることもありますね。

 でもスロープレーヤーがいると、計算通りにプレーが進まなくなります。ドローンでゴルフ場を上から見たことをイメージすると、よくわかるはずです。
 
 1番ホールと10番ホールの2つのティーからスタートしている場合なら、一方通行の流れが2つできますが、そこにスロープレーヤーがいると渋滞してしまいます。時折、見かける『ティーイングエリアで3組が待っている』というようなことは、スロープレーのせいで起きることがほとんど。これでは計算通りにプレーヤーたちが流れていきません。

 高速道路などで起きる渋滞も、どこかで車の流れが詰まってしまうことが原因です。事故の場合もありますが、平坦もしくは下り坂だった道が登り坂にかわっていたことに気付かず、自然に速度が落ちて起きる自然渋滞もあります。

 ゴルフ場でのスロープレーも、高速道路での事故や自然渋滞と同じだと考えれば、その原因になることが後続プレーヤーにどんな影響を与えるかわかると思います。

少しの心がけでみんなが気持ちよくプレーを終えられる

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 仮に1つの組で5分遅れているだけでも、それがどんどん蓄積してしまうと、最後の組では30分以上の遅れになることもあります。すると、日没までにホールアウトできないという事態が起きるのです。

 私も経験したことがありますが、最後は、夕陽と競争のようなプレーになります。それでも、前の組が詰まっていれば追い越すこともできません。最後には、コース管理の方が車やカートのライトや投光器のようなものを持ってきて照らしてくれて、何とかホールアウトすることになるのです。ゴルフ場によっては、「ホールアウトできない場合もあります」と前置きして、予約を受け付けているのを見たこともあります。

 これには呆れて予約しませんでしたが、せっかくのゴルフなのは、自分たちばかりではありません。その日、同じコースにいるプレーヤー全員が気持ちよくプレーすることを考えれば、自然に『Play fast』を意識するようになるのではないでしょうか。

文/小川淳子

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