ゴルフ場は危険がいっぱい!~安全にゴルフを楽しむために~ その1:ゴルフボール編【いまさら聞けないゴルフのマナー&ルール】

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写真:Shutterstock

広いコースでプレーするゴルフ。同伴競技者は多くても3人、キャディー付きならもう1人加わって、多くても5人だけの時間が、優雅に流れているように見えます。危険などとは無縁だと思っているゴルファーも、少なくないようですが、油断は禁物。意外にも、ゴルフ場には気をつけなくてはいけないことがたくさんあります。自分や同伴プレーヤーはもちろん、その日、同じコースにいるすべてのゴルファーの安全に気をつける。マナー以前に大切なことをまとめてみました。1回目はゴルフボールに関してです。

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硬いゴルフボールは凶器になる

ショット時に真横に立つのは危険です 写真:Shutterstock

 ゴルフ場では、プレーヤーたちが順番にコースに出ていき、そして戻って来ます。言い換えると、1番からと10番からの2ウェイでスタートするのが一般的な日本の場合、コースに2つの大きな一方通行の流れができている、と考えるとわかりやすいと思います。

 このシリーズの『スロープレーがダメなワケ』でも書きましたが、コースには自分たちの組以外にも多くのゴルファーがいるのです。このことを忘れないでください。
 
 ゴルフボールは、みなさんが想像している以上に硬いものです。当たり所によっては命にかかわる危険なものであることを忘れないでください。筆者は以前、トーナメント取材中にカート道にバウンドしたボールが脚に当たった経験がありますが、ディンプルの跡がはっきり残るアザができたことを覚えています。

 もちろん、痛い。ダイレクトに当たったわけではなくても、それほどのダメージを受けます。つまり、当たり所によっては非常に危険です。実際、当たり所が悪くて死亡するゴルファーもいるのです。  

 打球事故から自分の身を守るためには、他のプレーヤーの前には出ないようにすること。真横も安全ではありません。むしろ、シャンクと言って真横に飛んでくるような球は、刃物のような危険を伴うこともあります。カートなどでプレーしていて進行上、やむを得ず前に出ることがあっても、誰かがボールを打つときには必ず、すぐに避けられるように安全を確保しましょう。

キャップやバイザーは危険を回避するアイテムにもなる

キャップやバイザーは危険回避のアイテムに 写真:Shutterstock

 そして自分以外のゴルファーを危険にさらさないことも大切です。前や横に誰かがいることに気が付いたら、打つ前に声をかける。ショットが曲がって、隣のホールに飛んで行ってしまった時や、前の組に打ち込んでしまった時、同伴プレーヤーのいる方向に飛んで行ってしまった時などには、すぐに「フォア!」と大きな声で注意喚起しましょう。

 キャディさんが「〇番フォア~!」と叫んでくれることがありますが、これなら誰が気をつければいいかよくわかりますね。

 ボールがどこから飛んでくるかわからなくても「フォア!」の声が聞こえたら、頭や顔を守る態勢を取ります。キャップやバイザーのツバが、打球から顔面を守ってくれることもあるので効果的なアイテムでもあります。

文/小川淳子

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