ボール探しはゴルフ初心者の宿命ですが、実はボール探しにもちゃんとしたルールがあります。今回はゴルフの公式ルールブックやゴルフ規則から、ボール探しのルールを紹介します。
ボールを探していい時間は3分以内!
先に結論から書いてしまいますが、正式な競技でボールを探す時間は3分間と決められています。3分以内に見つけられないと紛失球となってしまいます。
紛失球となった場合は、最後に球を打った場所に戻って1打罰でプレーをすることになりますが、元の位置に戻って打ち直すのは時間の大幅ロスになってしまいます。
3分のカウントダウンはいつから?
ではいつからが球を探し始めのカウント開始なのでしょう。
「プレーヤー、またはそのキャディーが球を捜し始めてから」と、ゴルフ規則18.2a(1)に記載があります。
ただ、「球がその時間内に見つかったが、それがプレーヤーの球であるかどうかはっきりしない場合、3分の球の捜索時間が終わった後であっても、確認をするための合理的な時間が認められる」との記載もあるので、一緒にラウンドしている人が3分以内に見つけてくれれば、確認までの時間は3分に含まれないということになります。
2018年までのルールでは・・・
この3分ルールが適用されたのは2019年のゴルフ規則改定後からです。2018年までのルールではボールを探せる時間は5分与えられていましたが、この改正だけを見ても、プレーファストの意識が高いことが分かりますね。
もちろん仲間内でのラウンド等では厳密に時間を計ることはないかと思いますが、プレーファストが推奨されている昨今、「もしかしたらボールがみつからないかも…」と思った場合は、先に暫定球を打っておくことをオススメします。
打った球の行方をしっかりと確認して、3分以内にボールを見つけてスマートにゴルフを楽しみましょう!
文/小此木慶太