2024PGAティーチングプロアワードのファイナリストである町田祐基プロのレッスン理論です。
利き目ではなく両目で見ることの重要性
一週間に160人もの生徒にレッスンを行っているという町田祐基プロ(A級・50歳)は、2022年IMGA世界ジュニアゴルフ選手権(9~10歳の部)で優勝した小澤優仁選手のコーチとしても活動しています。
町田プロが今回発表したのは、視覚機能を改善することでゴルフのパフォーマンスを上げるというレッスン理論です。
町田プロによると、人間の感覚入力のなかで視覚が87%を占めており、利き目に依存してプレーをしていると、アドレスや打ち出し方向に問題が出ることがあると言います。そのため、様々なスポーツの一流選手が取り入れているというビジョントレーニングによって、利き目に頼るのではなく、両眼で見るという両視眼の意識を持つことが大事だと説明します。
町田プロ曰く、「本当にボールが見えている状態というのは、ボールをしっかり見るという視力の問題ではなく、いかに目でとらえたボールの状況を脳内で正確に理解し、正しく体を動かすことができること」とのこと。また、両視眼による立体視機能が高いゴルファーは、外的要素によるショットの精度が低下しにくく、パッティングの方向修正能力も優れているそうです。
プレゼン動画の中でも紹介されている非利き目入力トレーニングなどを取り入れることで、両目を使うという意識を持ち、目と身体の動かし方をつなげてほしいという町田プロ。そうすることで広い視野を保つことができ、ストロークや打ち出し角度、アドレスの安定化や心因的な余裕といったメリットが生まれると言います。
ショットやパッティング時のアドレスで、自分ではまっすぐ向いているつもりでも何となく違う方向を向いているのではと不安を感じることありますよね。そんな不安を感じているゴルファーにとって、このレッスン理論は効果的かもしれません。