◆国内女子プロツアー<日本女子オープンゴルフ選手権 9月28日~10月1日 芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県) /6528ヤード・パー72>
JLPGAツアー第30戦で、今季のメジャー第3戦『日本女子オープンゴルフ選手権』の最終日は、通算11アンダーで首位スタートした原英莉花と、1打差2位で追う菊地絵理香の一騎打ちに。2打差で迎えた15番パー5でバーディーを奪った原が、粘る菊地を振り切り、通算15アンダーで今季初優勝。ツアー通算5勝目を、3回目のメジャー制覇で飾った。
粘る菊地絵理香を振り切った原英莉花
前半の9ホールを1イーグル、2バーディー、1ボギーの33で回り、通算14アンダーまでスコアを伸ばした原に対し、菊地も2バーディー、ボギーなしの34でラウンド。
腰痛で欠場中の原英莉花が手術結果を報告!「見せるの恥ずかしい」巨大ヘルニアも披露
ショット、パットとともに好調で、今大会3年ぶり2度目の優勝を狙う原に、初優勝を目指して粘りのゴルフを見せる菊地が必死に食い下がる展開で後半に折り返した。
2打差のまま、ともにパーを重ねていた試合が動いたのは15番パー5。バーディーを奪い15アンダーとした原に対し、パーに終わった菊地。残り3ホールの時点で、2人の差は3打となった。
原は、初日と3日目で1番難易度が高かった16番パー4をパーでしのぐと、その後も危なげないプレーを披露。17番、18番をパーでまとめ、通算15アンダーで嬉しい今季初優勝を飾った。
3年前に優勝したメジャー大会で復活優勝
今年5月に腰のヘルニア手術を行い、『RKB×三井松島レディス』から11試合を欠場した原。8月の『北海道meijiカップ』でツアーに復帰して8試合目の出場となったのが、3年前に初めてメジャー制覇を果たしたこの大会だった。
そんな思い出深い試合で、ケガからの復活優勝。ウィニングパットを沈めた瞬間には、右手を上げて喜びを表した。
テレビ中継での優勝インタビューでは、「たくさんの人に応援してもらい幸せだと思う」と、まずは大勢のギャラリーに感謝した原。さらに、「どん底を体験して、常に前向きにとらえられるようになった」と、腰のヘルニア手術からの復活優勝を振り返った。
今後について、「自分を信じて、技術を高めて、目の前のコースと戦っていきたい」と前を向いた原の終盤戦での活躍に期待したい。
通算12アンダーの2位には、この日厳しいパーパットを何回も沈め、2バーディー、ノーボギーと最後まで粘りを見せた菊地。通算8アンダーの3位には、木村彩子と青木瀬令奈の2人が並んだ。