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【全英オープン】キャメロン・スミスが圧巻の逆転優勝でメジャー初制覇!

2022.07.19

◆海外男子プロツアー<全英オープン 7月14日~7月17日 セントアンドリュース・オールドコース(スコットランド) 7313ヤード・パー72>

キャメロン・スミス(豪)が驚異的なパッティングと精神力で、初めてのメジャー制覇を果たした。第150回全英オープン最終日(現地時間17日)、通算16アンダーの首位でスタートしたローリー・マキロイ(北アイルランド)、ビクトル・ホブラン(ノルウェー)に、4打差の3位タイでスタートしたスミスは、ロングパットを次々と沈めて8バーディー、ノーボギーのラウンド。大逆転で記念すべき大会を制した。マキロイも、飛距離とともに正確性も十分なドライバーショットを武器に大会2勝目を目指したが、パットが思うように入らず、通算18アンダーの3位に終わった。2位には、通算19アンダーでキャメロン・ヤング(米)がはいった。

メジャー初制覇へのプレッシャーを跳ねのけたキャメロン・スミス

 初めてのメジャータイトルがかかる最終日、スミスは最初から最後まで自分のゴルフを貫いた。

 2番、5番のバーディーで通算14アンダーと静かに滑り出す。圧巻は、10番からのバックナインだ。10番でグリーン手前からパターできっちりと寄せてバーディーを奪ったのを皮切りに、11番5メートル、12番2.5メートルと追撃の手を緩めない。13番で5メートルのバーディーパットを沈めて通算18アンダーとして、後ろの最終組でプレーするマキロイをとらえた。

 たくさんのリーダーボードに囲まれたメジャーでは、いやでも必ずリーダーボードが目に入る。まだ優勝を経験していない選手が、サンデーバックナインで首位に並んだことがわかれば、重圧がかかるのが普通だが、スミスのペースは乱れない。

 淡々とプレーを続け、続く14番パー5でも2パットのバーディーで通算19アンダー。単独首位に立つ。

 5連続バーディーで試合の主導権を握ったスミスは、17番では3メートルのパーパットを沈めて首位を死守。大観衆が待つ18番でもグリーン手前からパターで寄せてバーディーフィニッシュ。通算20アンダーで後続を待った。

 同じ組のキャメロン・ヤング(米)が、最終18番パー4で5メートルに1オンしイーグルを奪ったものの、1打及ばず通算19アンダー。最終組のマキロイも、ショットは良くてもバーディーが奪えず、18アンダー止まり。スミスの勝利が決まった。

逆転でメジャー初制覇をはたしたキャメロン・スミス 写真:Getty Images
 

生まれる直前の1993年大会でのグレッグ・ノーマン以来の豪州勢優勝

 どんなに長いパットでも、アドレスからのリズムは変わらない。長いバーディーパットが決まっても、淡々と自分のプレーに集中する。そんなスミスが、初めてガッツポーズを見せたのは、18番のバーディーパットが決まった瞬間だ。静かなほほえみを浮かべ、右手のこぶしを胸の前で握って喜びを表した。

 通算20アンダーは、2000年にタイガー・ウッズ(米)が出した通算19アンダーを上回るセントアンドリュースでの大会コースレコード。全英オープンとしては、2016年にヘンリク・ステンソン(スウェーデン)がロイヤル・トゥルーンで出した記録に並ぶ、全英のアンダーパータイ記録となった。

 ブリスベン出身の28歳。これが米ツアー6勝目だが、今年は“第5のメジャー”と呼ばれる米ツアーの本拠地、TPCソーグラス(フロリダ州)でのフラッグシップトーナメント、ザ・プレーヤーズ選手権でも優勝。躍進に期待が集まっており、それにメジャー優勝でこたえた格好だ。

 豪州勢としては、スミスが生まれる直前の1993年にグレッグ・ノーマンが優勝して以来の快挙となる。ちなみに同じ年にザ・プレーヤーズ選手権と全英オープンの両方に優勝したのは、1978年のジャック・ニクラウス(米)以来、44年ぶりの快挙となった。

逆転されたマキロイ、メジャー5勝目を逃す

首位スタートだったローリー・マキロイはグリーンに泣いた(写真は3日目) 写真:Getty Images
 

 2014年以来の全英タイトル、同年全米プロ以来8年ぶりのメジャー5勝目を目指したマキロイだったが、グリーンに泣いた。

 4日間、名物の風があまり吹かず、穏やかなコンディションの中で行われた今年の全英オープンで、マキロイのショットは冴えわたった。飛距離十分のドライバーショットが、知り尽くしたオールドコースを攻め、グリーン近くまでボールを運ぶホールも多い。アイアンショットのキレも悪くなかったが、残念ながらパットが入らなかった。

 この日は5番バーディーの後、スコアカード通りの我慢のゴルフを強いられる。

 10番パー4では1オン2パットのバーディーを奪ったが、その後はチャンスをものにすることができないままのプレーが続いた。

 前の組のスミスが、13番のバーディーで追いついたのがわかった後も、攻撃の手は緩めなかったが、この日はマキロイの日ではなかった。

「今日はすごく悪いところもなかったけど、すごくいいところもなかった。決めるべきところで決めていれば、違うストーリーがあっただろう」と振り返った後、スミスをたたえた。「ここで4日間20アンダーを出す選手、特に今日64で回る選手に負けたのだから」と。

 33歳のマキロイがまだまだメジャー優勝の可能性があることを感じさせた1週間。マスターズに優勝すればキャリアグランドスラムが達成される状態が続いているだけに、来年に期待したいところだ。

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