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2012年WGC-Accenture Match Play Championshipで優勝したときのハンター・メイハン 写真:Getty Images

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どんな天才ジュニアでもプロの壁は必ずあるという話【舩越園子 ゴルフの泉】

2022.09.13

馬場咲希選手の全米女子アマ制覇が大きな話題になりました。彼女も近い将来プロとなり、プロツアーで戦うことになると思いますが、今回は期待されながら中々結果を出すことができなかった、ある天才ジュニアゴルファーのお話です。

周囲の期待が大きいほど乗り越えなければならない壁は高くなる

2011年にはリッキー・ファウラー(右)らと「ゴルフボーイズ」というバンドを結成した 写真:Getty Images
 

 17歳で全米ジュニアを制したハンター・メイハンは、21歳になった2003年にプロ転向しました。今では10代でプロ転向する選手も珍しくないのですが、当時のメイハンは、アメリカツアー史上2番目の若さでプロ転向した期待の若手として大きな注目を浴びていました。

 しかし、期待に応えようとすればするほど彼は苦しみ、初優勝まで4年、2勝目を挙げるまでにはさらに3年がかかりました。

 結果ばかりを求め、先へ先へと思考を巡らせるから疲れてしまう。メイハンがそう気づいたのは2011年。仲良しの人気選手たちと4人で「ゴルフボーイズ」というバンドを結成し、奇抜な出で立ちでラップ調の歌と踊りを披露して、デビューシングルの収益をチャリティ団体に寄付したときに大きな達成感を感じ、発見もしたそうです。

 「人前で大きな声で歌ったのは、たぶん小学校以来だった。ゴルフ以外のことで気持ちを切り替える大切さを知り、それがゴルフに生きるということを、あのとき僕は初めて知りました」。

今やるべきことに集中!これで全てが変わった

2012年のマッチプレー選手権ではローリー・マキロイを下しチャンピオンに 写真:Getty Images
 

 勝利数やランキングばかりを意識し、そのための皮算用がそれまで自分を追い詰めていたのだと気づいたメイハンは、自分を変えよう、先走る野心を無心に変えようと決意しました。

 「今やるべき1つに集中しよう。その代わり、新しいことにも積極的に挑戦し、自分の選択肢を増やした上で1つを選ぼう」と決めたメイハンは、結婚し、新しいコーチも付け、2012年のマッチプレー選手権を制覇したのです。

 優勝会見でメイハンは、「先を考えたら負ける。今だけを見る。そう自分に言い聞かせながら戦った」と語りました。それは、私たちの日ごろの生活にも当てはまると思いました。

 人間は今を飛び越えて先へ進めるほど器用ではないのだから、シンプルに今だけを見て、食べること、寝ること、どんなことにもその瞬間瞬間に全力投球。

 そうすれば、眠れぬ夜は来なくなる。メイハンはそうやって頂点に立ちました。

文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)

どんな天才ジュニアでもプロの壁は必ずあるという話【舩越園子 ゴルフの泉】

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