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第111回全米オープンで優勝しガッツポーズするローリー・マキロイ 写真:Getty Images

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メジャーチャンプの父親と一緒に橋を渡った話【舩越園子 ゴルフの泉】

2022.06.17

今週は、松山英樹をはじめとする日本勢7人が出場する海外メジャー・全米オープンが開催されます。2011年に行われた第111回大会で初めてメジャーチャンピオンになったのが、北アイルランド出身のローリー・マキロイ。今回は、その優勝を見届けたマキロイの父親、ゲリー・マキロイと舩越さんのエピソードです。

22歳の若さでメジャーチャンピオンになったローリー・マキロイ

 2011年4月のマスターズで、最終日に大崩れして勝利を逃がしたローリー・マキロイは、それから2か月後の全米オープンを当時の史上最高となる通算16アンダーで圧勝し、22歳の若さでメジャーチャンピオンになりました。

 あのときの戦いの舞台は名門のコングレッショナル。表彰式をこの目で見ようと思った私は、メディアセンターを飛び出し、クラブハウスから18番グリーンへとつながる橋の上を大急ぎで歩いていました。

父親ゲリーと橋を渡った数分間

父親のゲリー・マキロイ(左)と笑顔でポーズ 写真:Getty Images

 すると、逆に18番グリーン側からこちらへ向かって歩いてくる中年男性が1人。周囲には数人のセキュリティが付いており、それが、マキロイの父親ゲリーであることは、遠目からでも、すぐにわかりました。

 ゲリーとは、マキロイのアメリカ・デビュー戦で出会って以来、親しく言葉を交わしていましたが、マキロイがスター化してからは、ゲリーと接するチャンスも激減していました。このときも、セキュリティたちにガードされてしまうかもしれないと思ったのですが、それでも私は祝福の声をかけずにはいられませんでした。

 「おめでとう、ゲリー!」

 すれ違いざまに、そう声をかけたら、ようやく視線をこちらに向けたゲリーは、私の顔を見て、突然、笑顔になりました。

 「おー、サンキュー。サンキュー」

 嬉しそうに何度もサンキューを繰り返したゲリーは、どうしてだか私の肩を抱いて歩き始め、ゲリーと私は2人並んで一緒に橋を渡ったのです。

 あのときゲリーはサンキュー以外の言葉を発することができませんでした。感無量で他に言葉が出なかったのだと思います。

 そんなゲリーと一緒に橋を渡ったあの数分間は、メジャーチャンプの父親の感動を肌で感じた数分間でした。

文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)

メジャーチャンプの父親と一緒に橋を渡った話【舩越園子 ゴルフの泉】

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