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コーヒーショップで気づかされた「ゴルフ愛」の形【舩越園子 ゴルフの泉】

2022.05.27

ゴルフジャーナリストの舩越園子さんがPGAツアーを中心に長年のゴルフ取材中に見聞きしたこぼれ話を紹介します!今回は、アメリカ在住時にふらっと立ち寄ったコーヒーショップで気づかされた「ゴルフ愛」のお話です。

フロリダのコーシーショップで気づいたこと

 「ゴルフをしない人は、ゴルフを楽しまないだろうし、楽しめないだろう」。その昔、私はそう思っていました。でも、そうではないことに気付いたのは2013年の夏の終わりでした。

 当時、フロリダに住んでいた私は、家のそばのコーヒーショップへふらりと立ち寄りました。レジの前の台の上に見慣れない小さな箱が置いてあり、「ライダーカップ、どっちが勝つ?」と書かれたメモが貼ってありました。箱の中は真ん中で仕切られていて、右側には「USA」、左側には「EURO」と書かれていました。

 ライダーカップは2年に1度開催されるアメリカ対ヨーロッパのチーム対抗戦です。あのときは、ちょうど2週間後にライダーカップを控えていたタイミングでした。

 「ひょっとして、この箱はライダーカップ優勝予想の箱?」。そう思いながら箱を見つめていたら、レジの女性が微笑みながら、こう言いました。

 「この店のオーナーは大のゴルフ好きで、常連のお客さんたちとライダーカップの話をしているうちに、思いつきで置いた賭けのための箱なんです。私はゴルフは全然知らないし、全然わからないけど、みんながUSA、USAって騒いでいるのを見ていたら、私まで熱くなってきて、今、とってもワクワクしているわ」

ゴルフに触れる機会があれば「ゴルフ愛」が膨らんでいく

 こういうことがきっかけでゴルフが好きになるって、いいなと思いました。アメリカの試合会場では、ゴルフを知らない高校生のカップルが初々しい様子でデートしていたり、ゴルフはやらないどころか見るのも初めてという家族連れが、レジャーシートを広げてハンバーガーを食べていたりします。

 きっかけは何でもいいし、どんな些細なことでもいい。ゴルフに触れる機会があれば、ゴルフ好きが1人、また1人と増え、「ゴルフ愛」が膨らんでいく。そういう世界になってくれたらいいし、そういう世界を作りたい。そんな大きな夢を抱いた場所が、ゴルフ場でも試合会場でもなく、平凡なコーヒーショップだったことを、今でもときどき懐かしく思い出します。

文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)

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