これからのゴルフは、もっと身近に、もっと楽しく。

FOLLOW AS

写真:Shutterstock

COLUMN

SERIES

米女子ゴルフ失格事件で感じたゴルファーのあるべき姿【舩越園子 ゴルフの泉】

2022.05.23

ゴルフジャーナリストの舩越園子さんがPGAツアーを中心に長年のゴルフ取材中に見聞きしたこぼれ話を紹介します!今回は、米女子ゴルフ失格事件で感じたゴルファーとしてあるべき姿についてのお話です。

米女子ツアーの予選会でおきたとんでもない出来事

 2018年の秋。アメリカの女子ツアーでは翌年のツアー出場権獲得を目指す予選会が行なわれていました。その途中、とんでもない出来事がおこりました。

 ドリス・チェンという選手が17番で打ったティショットが大きく曲がってOBエリアへ飛んでいきました。しかし、チェンと彼女のキャディがその場へやってきたとき、ボールはOBエリアより内側のイン・バウンズ、つまりギリギリセーフのエリアに止まっていて、チェンは何ごともなかったかのように、そこからプレーを続けました。
 しかし、コース沿いの家の住人が、女子ツアーのオフィシャルに目撃証言を出したのです。「ギャラリーの女性がOBエリアからボールを拾い上げてイン・バウンズへ動かした」、と。

 ボールを動かしたギャラリー女性はチェンの母親と判明。

 コトの真相を尋ねられたチェンは、「ボールの近くに行ったら、『誰かがボールを蹴った』という声が聞こえたけど、OBがセーフに変わったとは誰も言わなかったので、そのまま打ちました。もしも母が動かしたのだとすれば、それは何も知らずに動かしてしまったアクシデントです」と、必死に母親を擁護しました。

 ところが、今度はチェンのキャディが、チェンとは異なる証言をしたのです。ボールの近くへ行ったとき、コース沿いの家の住人から「チェンの母親がボールを動かした」とその場で伝えられたが、チェンからは「誰にも言うな」と口止めされたのだ、と。

失格になったドリス・チェンだが真相は闇の中 写真:Getty Images

「疑わしきは自分を罰する」というゴルフの精神

 結局、チェンは失格処分になりましたが、もはや真相は闇の中。でも、もしもチェンが「疑わしきは自分を罰する」というゴルフの精神に基づいて自分に厳しく対処していたら、少なくとも失格にはならなかったはずです。

 疑わしきは自分に厳しく。これは人生の教訓でもあると思います。その場では辛くても、きっと報われる。私はそう信じています。

文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)

米女子ゴルフ失格事件で感じたゴルファーのあるべき姿【舩越園子 ゴルフの泉】

RANKING

Golf M 初代ミューズ  上運天美聖インタビュー

ゴルフSNSアプリ「Golf in one」

FOLLOW AS

  • youtube
  • instagram

pagetop